ホトトギス(杜鵑)

高麗川の河畔林に、緑の若葉が色増す初夏5月中旬に、ホトトギスは渡って来る。
 カッコウなど他のホトトギス科の仲間より小さく、九州から北海道南部の、低地から山地の林に渡来し繁殖、10月中頃に去る夏鳥です。
 雌雄同色で、成鳥の上面は灰黒色。喉から胸上部は灰白色。腹は白く、太くて粗い灰黒色の横斑がある。下尾筒は白く、羽先には黒斑がわずかしかない。雌には上面全体が赤茶色の「赤色型」の個体もいる。
 繁殖は主にウグイスに托卵する。雌は托卵相手の鳥の巣から1卵をくわえとり、ウグイスの卵に似たチョコレート色の卵を産み込む。仮親が抱卵を始めてから10日~13日で孵化する。1羽で林内で行動することが多く、主にガ類の幼虫を食べる。繁殖期の雄は「キョッキョッ、キョキョキョキョ」と鳴き続け、この声を「特許許可局」と聞きなされる。夜間も飛びながら鳴くことが多い。雌は「ピピピピ」と鳴くだけです。林縁の梢にとまって鳴くこともあるそうですが、木にとまっている姿を観ることは少ない。筆者の自宅でも、毎年この時季になると、ホトトギスの鳴声が聞こえてくる。近くの城山から「トッキョキョカキョク」と鳴きながら「新しき村」の田んぼ上空を飛ぶ姿もよく観る。会員のSさんに「浅羽ビオトープ周辺で、よく観られる所は」とお聞きした。「万年橋から下流、ビオトープ対岸までの高麗川左岸で毎年」だそうです。
 「トッキョキョカキョク」聞こえてきたら、上空を見上げます。鳴きながら、真っ直ぐ優美に飛ぶ姿を観ることでしょう。
 参考文献によると「万葉集」には、ホトトギス(保登等藝須・保登等伎須・霍公鳥)の名が約500見いだされ、かりとかりがね を合わせた51、ウグイスの47をはるかに超えているそうです。
   
 目には青葉 やまほとゝぎす はつ松魚(がつお)    素堂(そどう)

参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他      
文 増尾 隆  絵 坂口 稔
          
hototogisu.jpg
         
    ホトトギス ホトトギス目 ホトトギス科 
       L(全長)28cm
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