ヒレンジャク(緋連雀)
 
 待ちこがれた春3月の初め、鶴舞樹林にヒレンジャク・キレンジャクの混群50羽ほどが飛来した。顕著な冠羽があり、その姿は印象に残る美しい鳥です。
ヒレンジャクの繁殖地はアムール川下流の狭い地域に限られており、日本には冬鳥として渡来するが、埼玉県内では3月から5月頃に群れで現れることが多い。鶴舞、浅羽地区には観察記録のある10数年前から毎年飛来するが、年によって個体数に変化があり、まったく来ない年もある。
 体は太り尾は短く、長い冠羽がある。全体はベージュに近い色で、上面は灰色味があり、腹部の中央は黄色く、下尾筒は赤い。尾羽は灰黒色で、先は赤い。顔の前面は赤褐色で、翼は黒く青味があり、大雨覆に暗赤色部分がある。イボタノキ、ネズミモチ、キヅタなどいろいろな木の実を採食するが、ヤドリギの実を特に好んで食べる。
 
 筆者は随分以前、軽井沢の湯川と小瀬林道沿いでヤドリギの実を食べているレンジャクの群れを見たことがある。しかし鶴舞樹林にヤドリギはない。群れで木から地上に降りて、ヤブランやジャノヒゲの実を食べる。高麗川をはさんで対岸(左岸)の樹林と浅羽ビオトープにもこれらが群生していて、レンジャクはこの3ヶ所を行き来しています。ウオッチャーによると、樹林で食事のあとは高麗川の水辺に降りて、水を飲む姿も観られたそうです。声は「チリチリチリ」と細く鳴き、飛び立つときに大きな声で「ピィイ」と鳴く。3月下旬、餌の実を食べつくしたのか、姿が観られなくなりました。多くのバードウオッチャーとカメラマンを魅了したヒレンジャクとキレンジャク。来春の再会を、お楽しみに!!
  
参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他 
   文 増尾 隆  絵 坂口 稔

hirennjyaku[1]kirennjyaku[1]            
      ヒレンジャク                     キレンジャク 
      スズメ目レンジャク科
         L(全長)18cm                 L(全長)20cm
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