オオヨシキリ(大葦切) 

4月下旬、浅羽ビオトープにオオヨシキリは飛来する。日本には夏鳥として九州から北海道までの海岸、河口、川岸、湖沼などのヨシ原に渡来する。特に水中からヨシが生えているような場所を好む。
雌雄同色で、頭からの上面はオリーブ黄褐色、眉斑は白い。喉からの下面は白いが、胸から脇腹は淡褐色を帯びる。ヨシ原や灌木のある草地を移動しながら、昆虫やクモ類を捕食する。繁殖は5~8月に1~2回行う。
一夫一妻の場合と一夫多妻の場合が知られている。巣は数本のヨシの茎に、イネ科の葉や茎を使ってお椀形の巣を作る。卵数は4~6個で、1日1卵づつ産卵する。抱卵日数は12~14日、雛は孵化後14日位で巣立つ。
巣作りや抱卵はすべて雌が行う。カッコウに托卵されて育ての親になることもある。繁殖期に雄は低木の梢や高いヨシの茎に直立した姿勢でとまり、上向きに橙赤色の口の中を見せて「ギョギョシ、ギョギョシ、ケケシ、ケケシ」と、少し濁った特徴ある声で盛んにさえずる。その声からオオヨシキリを行々子ともいう。主に日中にさえずるが、夜間もさえずり続けることがある。
 浅羽ビオトープでは、樋門前水路左岸ワンドのヨシ原で、また合歓の木広場から、高麗川ぞいに上流へ歩くと、対岸のヨシ原のあちこちでさえずる姿が見られます。「ギョギョシ、ギョギョシ」の声を聞くと、初夏の訪れを感じます。9月、秋の訪れとともに、東南アジアの方へ渡って行きます。ひと夏の賑わいを残して!

参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他
文 増尾 隆 絵 坂口 稔

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     オオヨシキリ  スズメ目ヒタキ科
         L(全長)18cm
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