高麗川の野鳥たち コガモ(小鴨) 連載第35回

高麗川の水面をかすめて飛んでいた、ツバメの姿もとっくに南に去り、サシバの渡り情報や、浅羽ビオトープ内の林に彼岸花が咲く9月中旬、コガモは冬鳥のカモ類で一番早く姿を見せる。
ユーラシア中部・北部で繁殖し、冬鳥として全国の湖沼や河川に飛来し、市街地の公園の池などでも観察される。カモの仲間では最小。日本でも、中部以北の高原や北海道の湿原で、ごく少数が繁殖している。
 雄は頭部が茶褐色で、目の周りから後頸にかけては暗緑色で、光の当たり具合で、緑色や青く見える。体は灰色っぽく、側面に横方向の白線が入る。下尾筒は黒く、両側に黄色の三角斑がある。
翼は暗褐色で、翼鏡は緑色。嘴と足は黒い。雌は全体に褐色で、翼鏡は雄と同じ緑色。亜種アメリカコガモ雄は似ているが側面の横方向の白線ではなく、肩から縦の白線で、容易に判別できる。
 餌は、水面を泳ぎながら藻や水草、水際で草の種子、葉などの植物食。日中は安全な場所で休んでいて、夕方から活動することが多い。雄は「ピリッ ピリッピリッ」と笛のような声で鳴くことが多く、雌は「グェーグェグェ」と鳴く。
 つがい関係は1年ごとに解消し、毎年越冬地で新しいつがいが形成される。
つがいが形成される前の11月~1月頃には、雄は雌に対して盛んに求愛行動(ディスプレイ)をする。雄は、全身を反らせて下半身を上げ、下尾筒の黄色の三角斑を雌に見せる。
「愛しているよ、俺でどうだ!」のアピール!!
2月末~3月つがいを形成し、4月繁殖地へ渡る。 
参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他   
 文 増尾 隆
 絵 坂口 稔
こがも-2
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