シリーズ植物     連載第30回
◆ビオトープの受験の神様 “落ちない君”◆
受験の季節-「合格・勝つ」にかこつけた商戦もそろそろたけなわとなる頃である。
「植生」部門からも、機に乗じて、雑木林の三大「落ちない君」を紹介しよう。

ヤマコウバシ
ヤマコウバシ (クスノキ科)
*高麗川河畔や城山などの落葉樹林帯で、冬に存在感抜群の木である。
*春に新葉が出るまで、枯葉色の葉を落とさない。 
遠くからでも一目瞭然!樹種がわかる。
*クスノキ科のクロモジの仲間で「山で香ばしい」が名前の由来。
*早春に黄色い花が枝いっぱいに咲く。
*日本には雌株しかいないが、雌だけで種子を作り繁殖している。

クヌギ
クヌギ (ブナ科)
*カシワ・コナラと並び、落ちにくい。が”落ちない“わけではない。若いほど葉を落とさない傾向にある。
*アラカシやシラカシは同属の仲間。熱帯域の祖先型―常緑性が落葉システムに影響を遺しているのではという意見もあるが真相は未解明である。
*今度の秋にドングリになる1年生の小さな“粒栗”が枝先についている。  (クヌギは実るまで18ヶ月かかる)

センダン
センダン (センダン科)
*外国語の方がピッタリの名をもつ。
   ◇英語では 「ビーズツリー」。
   ◇中国語は 「金鈴子/きんれいし」。
*『せんだんは双葉より芳し』の「栴檀」は 熱帯のビャクダン科の香木で、本種ではない。“芳しくない”誤解が多い。
*実がなかなか“落ちない”君。 餌に事欠く厳冬期に、ヒヨドリ(だけ)が ついばみに来る。
*果皮に多い油脂成分は、ひびわれやあかぎれ等の軟膏に人も利用した。
Secret

TrackBackURL
→http://komagawakanri.blog.fc2.com/tb.php/283-dc5dc3ed