*春の野辺の陽だまり―「タンポポ」は、昔、「鼓草」と呼ばれた。
「ターン・ポン」―音の連想から生まれた「鼓」の小児語「タンポポ」が
 草の名前になったとか。(他説もあり)
*ユーラシア大陸の草原生まれ、中国・朝鮮経由で到来した源種は、
 長い時を経て、地方毎に独自の進化―「東海・関西・エゾ・関東・・・」
 と20種以上の在来種が野生する。あなたが故郷で親しんだのは
 “何タンポポ?」だったのでしょう。 世界には約400種の野生種。
*薬用の苦い草という意味の学名を持つ西洋タンポポは重要な薬草。「蒲公英」は漢方薬名。
 フランス語は「ピサンリ」“ベッドのおしっこ”の意味・・・健胃・利尿・催乳等の効能有り。
tanpopo.jpgタンポポ(関東)の蕾
mizukuruma.jpg水中の茎
・・・どっちが鼓?・・・


1 タンポポはたくさんの花の集団・・・黄色のヒラヒラは花びらでなく、花

*キク科の多年草。在来種は夏に地上部は休み、秋にロゼット状に根生葉を出し越冬する。
*春に根生葉腋から花茎を一本ずつ立ち上げ、先端にたくさんの花が集団で咲く。
  花をサポートする葉(苞葉)の集まりを総苞と言う。
  このような花の咲き方を頭状花序といい,キク科の全種に共通する性質である。                    
*タンポポの仲間に特有の性質は
    ➊頭状花序は舌状花タイプだけで構成される。
    ➋乳管があり、切ると白い乳液が出る。
*果実の先端はくちばし状に長~く伸び、冠毛のパラシュートで新天地に旅立つ。
 “種子”と言われている部分は厳密には果実である。
果肉の発達しない極薄の皮にタネは合着して包まれているので「痩果(そうか)」と言う。
kantou.jpgカントウタンポポ

gouben.jpg一つの花(舌状の合弁花)
sentan.jpg花冠先端(赤丸)の5つのギザギザは元5花弁の証

kanu.jpg果実のパラシュート


2 「タンポポ戦争」・・・・・ビオトープは「カントウタンポポの勝ち! ???

*コンクリートの市街地は,明治以降、外来の「セイヨウタンポポ」にほぼ制圧された。
*一年中花を咲かせ、種子は即発芽する。花の数は200以上で在来種のほぼ2倍。最大の強みは
受粉なしでタネを作る事。自己増殖しているだけでなく,在来種との間で交雑が浸透している。
 見た目は日本のタンポポでも,花粉や遺伝子を調べると雑種が多いそうだ。
*日本の気候に適応した在来種には強みもあり、局地的には健闘している様だが、
ビオトープのレベルを判じるには、生態の綿密な観察と科学的精査が必要だろう。
*最後に、「関東タンポポ」も「エゾ+東海」の雑種を起源に持つ独立種である事を付記したい。
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