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通常総会のご案内   6/14(日)10:00~

来る6月14日(午前10時より)大家公民館多目的ホールにおいて
「第13回高麗川ふるさとの会通常総会」を、開催します。

「高麗川ふるさとの会」が平成15年6月8日にスタートし、
13年目を迎えた現在の会員数は114名で、昨年度実施事業は107事業を数え、
事業参加者延べ人数は1532名となりました。
水質・水棲分科会の水質調査はCODを記録していますが、
上流の水路整備が行われ、ここ数年は吉根樋管からの
通年通水が行えるようになったこともあり、高麗川本流との
水質の差がほとんどなくなるほどに改善されてきています。
国土交通省荒川上流河川事務所、坂戸市の協力によっての
堆積泥の浚渫も行っていただいていることも水質改善には効果大と考えています。
整備されたビオトープを訪れる人々は市民のみではなく、
遠く県内外からの来訪者も多く身近な自然を楽しんでいただけているように感じています。
これも会の活動によって貴重な自然が守られているからだと自負しています。
10年を超えてもなお活発に活動が継続している団体は貴重な存在なのではないでしょうか?
今後も益々発展していくよう、多くのご意見をいただくチャンスの総会に
会員の皆様方にはお忙しいとは存じますが、ぜひ出席いただきますようご案内申し上げます。
総会にやむを得ず欠席される方は送付資料に同封の委任状の提出をお願いいたします。
毎年総会時に行っていますビデオ上映は坂戸ビデオクラブの
協力をいただきビデオを2本上映します。

桑掘り取り作業

整備前のビオトープは一面桑畑であったことの名残の桑が今もあちらこちらに生えています。
刈り払い機による草刈り作業時の危険防止もかねて、2月~5月までの活動日に
法面部分の桑や葛の掘り取りを行いました。桑は生命力が旺盛で根が残っているとそこからまた生えてきます。
ツルハシやシャベルでしっかり掘り取ります。
約10回の活動日でビオオトープの3/4の桑の掘り取りを完了しました。

kuwa.jpg


この頃ビオトープでの困りもの!

浅羽ビオトープは造成されてから10年余りの年月を経ており、
会員によって環境の維持管理が行われてきたが、自然相手のことであり、
油断していると外来種はもとより在来種でも特定のものが増えて
他の生物の生育を阻害していることがあります。

その1 「招かざる鯉」
ビオトープを訪れる皆さんの中には水中にいるはずの生き物を、
ほとんど見掛けないことに気が付かれた人がいると思います。
例えば、ザリガニ、オタマジャクなど沢山の生き物が棲息していても
おかしくはないと思いませんか。
造成後、数年の間は、それらの生き物を見掛けたことは有りました。
しかし、なぜ昨今は見掛けなくなってしまったのでしょうか。
生物が棲息し難くなるには様々な要因が有るとは思いますが、
その一つとして鯉の存在が挙げられると思います。

鯉はビオトープを産卵に好適な場所として、また大雨など増水時の避難場所として、
高麗川の本流から侵入してきます。産卵後は本流に帰る様子も見掛けますが、
その場に住み着いているものもいます。
その数は先年の異常な渇水時に体長30~40㎝の大きさのもの約100匹以上が
保護されたことが本ニュースの紙面に紹介されていました。
 鯉の泳いている姿を見るのは心癒やされるものが有ります。
また、産卵時には、ハタキと言う現象が見られ生態観察には貴重な事かも知れません。
 しかし、皆さんご存知と思いますが、鯉は水中のあらゆる生物を補食します。
特に川床の泥の中に棲息しているユスリカの幼虫、イトミミズ、ヤゴなどを好みます。
これらの底生動物は、水中の有機物を体内に取り込み固定化するため、
水質浄化に役立つ働きをしていると言われています。
鯉がこれらを食べて糞を出すと水質浄化を妨げるだけでなく、
更に汚濁させる原因となっています。
前述の通り、鯉は大量の生物を補食するため、ビオトープのような、
あまり広くない環境では鯉以外の生物は棲めなくなってしまいます。

このような水中生物を食い尽くし、水質を悪化させる鯉は
「招かざる客ならぬコイ」なのです。

ちなみに、ふるさとの会では、侵入防止や、本流への住み替えを促すなど
いろいろな対策を試みています。
koi.jpg
写真は「鯉追い出し作戦」の様子ですが見事に失敗に終わりました
 
その2 「藪からしの葛とアレチウリ」
ブドウ科の植物でビンボウカズラというのがあり、通称「藪からし」と呼ばれています。
この名前は、つる性で藪などを覆い尽くして他の草木を
枯らしてしまうことから由来しています。

これと似通った振る舞いをする植物として、
マメ科の葛とウリ科のアレチウリ(荒れ地瓜)が有ります。
葛は多年生、アレチウリは特定外来種の一年生草木だが、
根が残っていると翌年も発芽するようです。
いずれも 繁殖力は旺盛で、地面をはい、葛は木にもよじ登り、藪を覆い、
大きな葉を広げて、立木までも枯らせてしまいます(写真1)
20150306114524くず

 
葛もアレチウリも野原、荒廃地や河川敷などに生え、
ビオトープ地内でも、両者共にその面積を広げつつあります。(写真2)
20150311103142アレチウリ


ビオトープでは顕著な被害になっているとは言えませんが、
ネット情報によれば各地で被害が拡大しており、放置すると、
他の植物は根こそぎ駆逐されると考えられます。
 
植物の種類が減少した場合、その場所に住む生き物の種類も減少し、
やがては訪れる野鳥たちの減少にも繋がって行くでしょう。

上記、いずれの場合もビオトープに求められる動植物の多様性を脅かしており、
歓迎されない困りものなのです。

 さあ! 会員の皆さん、歓迎されない困り者達を、居座らせないようにし、
そしていろいろな生き物が住み易い環境を維持して行こうではありませんか。(老体を労りながら)
                           S・O 記
参考書
「これでいいのかビオトープ?」上赤博文、地人書館、
「ビオトープの復元と創造」、杉山恵一、自然環境復元研究会、
「植物の辞典」、小倉 謙、東京堂出版、「野草大百科」、山田卓三 監修、北隆館、

シリーズ植物     連載第28回

◆みんな知ってる「タンポポ」のー知らないかもしれない話◆

*春の野辺の陽だまり―「タンポポ」は、昔、「鼓草」と呼ばれた。
「ターン・ポン」―音の連想から生まれた「鼓」の小児語「タンポポ」が
 草の名前になったとか。(他説もあり)
*ユーラシア大陸の草原生まれ、中国・朝鮮経由で到来した源種は、
 長い時を経て、地方毎に独自の進化―「東海・関西・エゾ・関東・・・」
 と20種以上の在来種が野生する。あなたが故郷で親しんだのは
 “何タンポポ?」だったのでしょう。 世界には約400種の野生種。
*薬用の苦い草という意味の学名を持つ西洋タンポポは重要な薬草。「蒲公英」は漢方薬名。
 フランス語は「ピサンリ」“ベッドのおしっこ”の意味・・・健胃・利尿・催乳等の効能有り。
tanpopo.jpgタンポポ(関東)の蕾
mizukuruma.jpg水中の茎
・・・どっちが鼓?・・・


1 タンポポはたくさんの花の集団・・・黄色のヒラヒラは花びらでなく、花

*キク科の多年草。在来種は夏に地上部は休み、秋にロゼット状に根生葉を出し越冬する。
*春に根生葉腋から花茎を一本ずつ立ち上げ、先端にたくさんの花が集団で咲く。
  花をサポートする葉(苞葉)の集まりを総苞と言う。
  このような花の咲き方を頭状花序といい,キク科の全種に共通する性質である。                    
*タンポポの仲間に特有の性質は
    ➊頭状花序は舌状花タイプだけで構成される。
    ➋乳管があり、切ると白い乳液が出る。
*果実の先端はくちばし状に長~く伸び、冠毛のパラシュートで新天地に旅立つ。
 “種子”と言われている部分は厳密には果実である。
果肉の発達しない極薄の皮にタネは合着して包まれているので「痩果(そうか)」と言う。
kantou.jpgカントウタンポポ

gouben.jpg一つの花(舌状の合弁花)
sentan.jpg花冠先端(赤丸)の5つのギザギザは元5花弁の証

kanu.jpg果実のパラシュート


2 「タンポポ戦争」・・・・・ビオトープは「カントウタンポポの勝ち! ???

*コンクリートの市街地は,明治以降、外来の「セイヨウタンポポ」にほぼ制圧された。
*一年中花を咲かせ、種子は即発芽する。花の数は200以上で在来種のほぼ2倍。最大の強みは
受粉なしでタネを作る事。自己増殖しているだけでなく,在来種との間で交雑が浸透している。
 見た目は日本のタンポポでも,花粉や遺伝子を調べると雑種が多いそうだ。
*日本の気候に適応した在来種には強みもあり、局地的には健闘している様だが、
ビオトープのレベルを判じるには、生態の綿密な観察と科学的精査が必要だろう。
*最後に、「関東タンポポ」も「エゾ+東海」の雑種を起源に持つ独立種である事を付記したい。

高麗川の野鳥たち  ツバメ(燕) 連載第33回

厳しい寒さが続いた冬も、弥生3月の声を聞くと木々が芽吹き、水ぬるむ高麗川の水面に、
低くなり高くなり飛ぶツバメが姿を見せる。
日本には夏鳥として渡来し、全国で繁殖するが北海道では道南に限られる。
市街地や集落に生息し、毎年春に飛来すると、前年と同じ所に営巣する。
雌雄同色で、額と喉は赤茶色。頭頂からの上面は光沢のある紺色で、風切と尾羽は黒い。
尾羽には白斑がある。胸上部には黒青色の帯があり、下尾筒までは白い。
繁殖期はつがいで、非繁殖期は群れで生活する。
巣は建造物に、泥に枯草などを混ぜて、垂直な壁に椀形に作るが、棚状の物にも作る。 
産卵期は4~7月、卵数は3~7個、抱卵日数は13~18日位、巣立ちまでの日数は20~24日位です。
餌は空中を飛んでいる昆虫類を、巧みな飛翔で捕える。
筆者は、巣の雛にトンボや蝶を給餌しているのを観たことがある。
また、水面上を飛行しながら水を飲む。 
 繁殖期に雄は「チュビチュビチュビチュルルルル」と、さえずり声で鳴く。
これを聞きなしでは「土食って虫喰って口渋い」などと云う。
幼鳥が巣立った後、2度目の産卵、育雛するものもあり、2番子と言われる。
繁殖期が終わった成鳥と幼鳥はアシ原を大群でねぐらとする。
8月下旬~9月上旬、南の越冬地へと旅立つ。
 日本で繁殖するツバメ科は5種、その内のイワツバメが、浅羽ビオトープ近くの、
関越道の桁に、毎年営巣する。
巣は構造物天井に深い椀形に作り、入口は狭い。
近くに接して数組が巣を作る。尾羽はツバメより短く、上
尾筒は白く、飛び回っているときに目立つ。
識別のポイントです。

坂戸市内では他にコシアカツバメがたまに観察されます。

ツバメは古くは「ツバクラメ」「ツバクロ」と呼ばれ、人家等に営巣することから親しまれてきました。
ツバメの尾の形に因んで名づけた「燕尾服」佐々木小次郎の剣法「燕返し」「若い燕」などの
俗語も広く知られるところだ。

参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他   
                文 増尾 隆  
                絵 坂口 稔
tubame.jpgツバメ スズメ目ツバメ科L(全長) 17cm

iwa.jpgイワツバメ スズメ目ツバメ科L全長)15cm

※昨シーズン、近くの調整池よし原をねぐらにしている数千羽の
、ねぐら入り行動を動画撮影し投稿。採用され、アップされています。
NHK投稿DO画「ツバメのねぐら入り」←[検索] して見てください。

初観察記録  ツルシギ(鶴鷸)

第139回野鳥調査(1月14日)で高麗川本流の水辺にツルシギ二羽を観察しました。
浅羽ビオトープでの定期調査時の累積観察種数は101種となりました。
ツルシギはL=32.5cm 嘴は細長く、足も長い。旅鳥として、
水田、蓮田、湖沼畔等に渡来する。夏羽では黒いからだと赤い脚の鮮やかさが際立つが、
冬羽では灰色が多く白い羽縁がある。
タカアシシギに似るが白い眉斑は目の後ろまで明瞭なこと、
そして嘴がより長く、また下嘴だけが赤いことで違いがわかる。     
M・S 記

turusigi.jpg


TBSテレビ「風のことば


TBSテレビの日曜日夜9:54~放送されているミニ番組、風の言葉(2015.3.8)
「人びとに寄り添う清流」埼玉県坂戸市/高麗川・浅羽ビオトープ~が放映されました。
しっとりとした語り口のナレーションでふるさとの清流を守る活動の紹介です。
TBSテレビ「風のことば」浅羽ビオトープで検索していただければYou Tubeでご覧いただけます。
また、高麗川ふるさとの会のHPでもアップしています。

高麗川ふるさとの会 会報 通巻第37号
2015年6月1日発行
発行責任者 三浦 輝夫
編集責任者 芦田 みちよ

事務局
350-0292 坂戸市千代田1-1-1 
坂戸市役所 道路河川課内
電 話   049-283-1331 内線523
FAX   049-283-1685
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