清流高麗川は浅羽ビオトープに接し、岸辺の緑を映して流れる。その流れが朝の光できらめく頃、水辺や浅瀬で白鷺の群れが餌捕りをしている。流れの中で魚を追って右に左に小走りし、見事捕らえる。その中で一際大きく見える白鷺が、ダイサギです。 
※国内で繁殖する亜種チュウダイサギと、冬鳥として渡来する亜種オオダイサギの2亜種が分布する。

 世界中の熱帯から温帯で繁殖し、日本では関東地方から九州までの各地で繁殖する。冬は大部分が南方へ移動するが、残るものもある。また別亜種オオダイサギが冬鳥として渡来し、越冬する。体は少し大きい。
 雌雄同色で全身が白色。成鳥夏羽の嘴は黒く、目先は青い。肩羽の一部が長く伸びた飾り羽があり、頸の下端の羽毛も長くなる。脚は黒く、基部に近い部分は淡い。成鳥冬羽や幼鳥は、背や頸の飾り羽はなく、嘴は全体に黄色。
 川や湖沼、干潟等で生活し、水の中をゆっくり歩き、餌を探す。後でふれるコサギなどより脚が長いので、より深い水の中で餌を捕ることができる。水辺をゆっくりと歩きながら、ときどき立ち止まって、水面をジーっと見ている。魚を見つけるとS字状の頸を瞬間的に伸ばし、嘴で挟んだり、刺したりして捕る。カエルやザリガニなども捕る。
雑木林などに集団で営巣し、コサギ、ゴイサギなどと共に混合コロニーを作る。サギ山と呼ばれる。筆者は随分以前に、坂戸市内入西堀込地内の桧林で、混合コロニーを観察したことがある。早朝、日の出とともに飛び立つのをカウントした。約700羽でした。
 巣は木の上に小枝を積み重ねて皿形に作る。産卵期は4~6月、卵数は2~4個、抱卵日数は25~26日位、巣立ちまでの日数は30~42日位。

坂戸市内流域の高麗川で観られる白鷺は、他にコサギ、チュウサギがいる。コサギの夏羽では、後頭から長い2本の冠羽。背の先はカールした飾り羽が出る。岸ぎわの浅水中で片脚を前に出してふるわし、魚を追い出して捕る姿をよく見かける。筆者は、安来節の「どじょうすくいの踊り」を連想します。 
浅羽ビオトープ内水路でも観ることがありますが、以前より高麗川流域での生息数が減ったのではと思います。チュウサギはコサギより大きいが、嘴は短い夏鳥。嘴は黒くて目先は黄色。冬羽では嘴は黄色で先が黒い。8月には冬羽に移行中で嘴は黄色い。坂戸市内で観ることは少ないが、数年前に、入西の稲刈り後の田んぼで、20羽ほどの群れを、バスの中から観た。
 筆者の3種の識別は「大きくって頸が長く、嘴は黄色、脚は黒い」はダイサギ。「嘴は黒色で、黒い脚先に黄色いソックス」がコサギ。頸がダイサギより短く、嘴も短い」はチュウサギです。
 両翼を広げて、ゆったりと水面に舞い降りるダイサギの優雅な姿は羽衣の天女!!

   参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他     文 増尾 隆
                                 絵 坂口 稔 
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ダイサギL90cm

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チュウサギ L68cm

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コサギ L61cm

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