ビオトープの三大桜 
ソメイヨシノの饗宴も終わりを告げる頃、ビオトープではヤマザクラとオオシマザクラが咲き、河畔林に春の華やぎを演出してくれます。
古くから日本の山野に自生する日本の「固有種」です.
4月も下旬を迎える頃には、らしくない桜→イヌザクラが開花します。東松山市の箭弓神社の近くの老木は「ナンジャモンジャの木」として市の天然記念物になっています。

山桜(ヤマザクラ) 
*褐色を帯びた赤紫色の新葉と開花が同時である。淡紅色の花弁はやがて白く、山肌に雲の様にたなびく。
*西日本の山に多く、「吉野山」を天下一の桜の名所にした。
*「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」・・・小野小町が、「桜」に寄せた心模様を理解し味わうには、この花葉の微妙な色合いの変化こそ花見をしたいものである。
平安以降の古典文学の「花」と言えば、(山)桜であり、吉宗が飛鳥山に植えたのも本種である。
yamazkura.jpgヤマザクラ
yamazakura-2.jpgヤマザクラ
      
大島桜(オオシマザクラ)
*葉に花が先立ち、白く大きい花弁は清楚で美しい。
*クマリンという物質が多く芳香がある為、葉は桜餅に使用。
*葉先が尾状に尖り、縁の鋸歯が亡状になる特徴を持つので、花のない時も他種と識別しやすい.
*花の大きさがかわれ、多くの栽培ザクラの親になっている。
*ソメイヨシノは本種とエドヒガン系野生桜との交雑に起源を持ち、江戸染井村で育種されたものと言われている。
*本来の自生地は伊豆諸島だが、薪炭材として植樹された為、伊豆〜三浦半島〜房総に野生化が見られる。
oosimazkura.jpgオオシマザクラ
oosimazakura-2.jpgオオシマザクラ


犬桜(イヌザクラ)
*小さな花をブラシ状につけるが、花軸の下方に葉がなく、花穂が短いため葉に隠れて、「ウワミズザクラ」ほど、目立たない。色も黄色みを帯びる。
*バラ科の4亜科の中で「桜」類は「サクラ属」だが、本種は「ウワミズザクラ属」で、本州〜九州と済州島に自生する。
*坂戸の地下水豊かな雑木林には、ウワミズザクラと一緒にまだ十数カ所に自生しているが、全国的に減少途上にあるそうだから、大事に見守りたいものである。美しく、用途の多いウワミズザクラに対して 「イヌ」という卑称辞(ひしょうじ)を頂いているが。
inuzakura.jpgイヌザクラ
inuzakura-2.jpgイヌザクラ

uwamizuzakura-2.jpgウワミズザクラ

   文 写真 福嶋 倫子
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