高麗川の野鳥たち  カワセミ(翡翠) 連載第27回

清流の宝石と言われるカワセミは[高麗川ふるさとの会]マスコットキャラクター「コマちゃん」の生みの親です。
埼玉県下第2位(残念ながら1位ではない)の清流を誇る高麗川流域には多く生息する。
コバルトブルーの背とオレンジ色の下面、その姿はバードウォッチャーを魅了してやまない水辺に棲む美しい鳥だ。

 ユーラシア大陸の熱帯から温帯で広く繁殖し、日本でも全国の平地から山地の池、湖沼、川などの水辺に棲み、多くの地方では留鳥ですが、冬季に北方のものは暖地に移動する。
繁殖期以外は1羽で生活し、一定の採餌場と休息場の縄張りをもつ。水の上に張り出した木の枝や、水の中の杭、石などに止まり、水中の魚をねらってダイビングし魚を捕る。魚が大きめだと、枝や岩に叩きつけて弱らせて頭の方から飲み込む。
 嘴が長く、頭上と嘴の根元から翼は光沢のある緑色。目先と耳羽後方、喉と前頸は白い。嘴の基部近くと耳羽、胸から下尾筒までは赤橙色。虹彩は褐色で雄の嘴は上下黒く、雌は下嘴が赤い。背から下尾筒は金属光沢のある、鮮やかな青色。
 繁殖期にはつがいで縄張りをもち、雄は雌に求愛・給餌する。飲み込みやすいように、獲物の魚の頭を先にして雌に渡す。雛や幼鳥に与えるときも同じです。
 水辺の土の崖や、川岸、池の岸の土壁に50~100cm位の横穴を掘って巣にする。巣穴の一番奥に柔らかい土を敷き、その上に卵を産む。産卵期は3~8月、卵数は4~7個、抱卵日数は19~21日位。
 
 前述の魚だけではなく、水生昆虫類なども捕食する。筆者宅裏の葛川でザリガニを捕り、護岸の上で叩きつけて爪を落とし、飲み込むカワセミを、窓から観察したことがある。 4月23日M紙朝刊に「写真愛好家のYさんが、カワセミがトカゲを捕食する珍しい場面の撮影に成功した」と、写真付きの記事が掲載されていた。

 浅羽ビオトープ内の水路では通年観られ観察ポイントは特にありませんが、万葉橋や浅羽野橋上から上流・下流方向を双眼鏡で左右の岸辺をなぞる様に探します。「居た!いた!」水辺のヨシや張り出した木の枝に止まっている姿を見つけることでしょう。
 水面近くを「チィーッ!」「チー!」と鋭い声で鳴きながら、ブルーラインを引いて飛ぶ。「美しい鳥だ」!!
       
川せみの ねらひ誤る濁りかな  正岡子規

         参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他   
                        文 増尾 隆
                        絵 坂口 稔
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