高麗川の野鳥たち  カワラヒワ(河原鶸) 連載第26回

清流高麗川のほとりの浅羽ビオトープ内冬枯れの立ち木に、花が咲いたかの様な鳥影。
数十羽ものカワラヒワだ。時おり一斉に舞い上がっては降りる。飛ぶと、鮮やかな黄色の翼帯が目立ち、壮観です。

 アジア北東部で繁殖し、日本では北海道から九州までの各地に留年生息し繁殖する。
冬季、北の寒冷地のものは温暖地に移動する。これとは別に、冬季千島方面から少し大きい亜種オオカワラヒワが冬鳥として渡来する。
小笠原諸島と硫黄列島には、オガサワラカワラヒワが留鳥として生息、繁殖する。

 平地から山地の農耕地や、川原、雑木林や公園などで、繁殖期以外は数十羽から数百羽の群れで生活する。
上面はオリーブ褐色で、風切は黒く、基部は黄色で目立つ。雄の頭部は黄緑色が濃く、目先から嘴の基部は黒っぽい。雌は雄に比べて、頭部の黄緑色が薄く、嘴の基部も黒っぽくない。幼鳥は全体に色が淡く、下面に暗色の従斑があり、翼の黄色部は白っぽい。
 繁殖期は一定の区域で活動し、樹上や地上で草木の種子を採食する。巣は枝の茂みに作られ、細根や枯れ茎を材料に使って椀形をしている。市街地では、ビニール紐などもよく使われている。
 産卵期は3~7月、卵数は3~5個、抱卵日数は11~13日位、巣立ちまでの日数は14日位である。
 以前、筆者の自宅の庭の餌台(冬季だけの給餌)に毎朝カワラヒワが来て、ペンチ状の太い嘴でヒマワリの種をバリッと一噛みで殻を割り、中の軟らかい種子を食べます。自宅裏の公園の柳に30羽位の群れで飛来し、数羽ずつ交代々で餌台に来ました。
余談になりますが、当会会員で宮城県出身のSさんにお聞きした話で、子供のころ「ヒワッコ、ヒワッコといって、巣を見つけては雛を獲ったもんだ」とのことです。勿論、今は法律により禁止です。

 数年前に、筆者が浅羽ビオトープで撮ったカワラヒワのビデオ映像を、先輩のバードウォッチャーEさんにお見せした。「おっ、オオカワラヒワだ」初めて聞く鳥名に、私はビックリ!! カワラヒワに別の亜種がいるなんて、知りませんでした。
国内で繁殖しているカワラヒワは、亜種コカワラヒワで、亜種オオカワラヒワは、コカワラヒワより大きく、三列風切りの白が目立つそうです。
 
「キリキリ、コロコロ」とか「ビィー、ビィー」と濁った声で鳴く。出掛けましょう。 
浅羽ビオトープへ! 聞こえましたか「鈴をころがした様な声」カワラヒワです!!

参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他   
                        文 増尾 隆
                        絵 坂口 稔

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