2012.05.27 No24 ウグイス
ホーホケキョの鳴声で知られ、私たち日本人が親しみ古来より数多くの詩歌に詠まれた鳥、ウグイス。まだ寒さ残る2月下旬関東各地で黄色い花の福寿草、そして梅の開花の便り。3月に入ると冬枯れだった浅羽ビオトープの木々の冬芽も、薄緑に日ごとふくらみ「春遠からじ」の感がする。3月14日(今年)当会「定例野鳥調査観察会」で、春を告げるやぶの小鳥ウグイスの「ホーホケキョ」の初鳴きを聞く。春です!
 
ウグイスは日本三鳴鳥の一つで、山梨県と福岡県の県鳥であり、多数の市町村で自治体指定の鳥としている。日本全国に分布し留鳥であるが、山地や北の地方のものは冬季、低地や暖地に移動する漂鳥。平地から山地の林に生息するが、繁殖期はササやぶのある場所を好んで生息する。
雌雄同色ですが、雌は雄より2cmほど小さい。頭からの上面は灰色っぽい黄緑褐色で、眉斑は白い。淡い黒褐色の過眼線がある。体下面は汚白色で、脇腹は淡褐色。
やぶの中を活発に枝移りしながら移動し、主に昆虫類やクモ類などを採食する。一部のものは一夫多妻で繁殖するが、低木の枝やササ上に、ササやススキの枯葉などで横に入口のある球形の巣を作る。産卵期は5~6月、卵数は4~6個、抱卵日数は14~16日、巣立ちまでの日数は14日位。ホトトギスに託卵されることもある。
 越冬期には市街地の公園や住宅の庭などによく現れ、木の実も採食する。鳴鳥と言われるウグイスも、冬季は「チャッ、チャッ、チャッ」と鳴く。地鳴きとか、ササ鳴きと言う。浅羽ビオトープで「ホーホケキョ」の鳴声は、春さき(3月)から盛夏(8月)まで聞かれます。

 俗に「梅にウグイス」といい花札に描かれている鳥は、メジロです。緑色の「うぐいす豆」の色彩がうぐいす色と思われがちですが、ウグイスの羽色は緑よりも、暗緑褐色です。メジロは大きさもウグイスに近く、体も緑色なので「ウグイス」と誤認されている方が多いようです。メジロは花の蜜を求めて、梅の花の咲くころに姿を見せるので「あっ、ウグイスだ」と思うようですが、「梅にメジロ」のことが多いです。

    春来ぬと人は言えども
     鶯の鳴かぬ限りはあらじとぞ思ふ
      『古今集』春上・壬生忠岑(みぶのただみね)

参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他
文 増尾 隆
絵 坂口 稔

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     ウグイス


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     メジロ



初観察記録 スズガモ(鈴鴨
今年初めての野鳥調査は1月11日に20名と多くの参加により実施しました。
野鳥の種類は例年とあまり変わらないようですが、それぞれの個体数が極端に少ないのが気になります。今回も観察種数36種、外来種1種、番外1種、参考記録2種でしたが個体数が少ない種が多かったようです。
さて、調査の終わりごろになって高麗川本流にてスズガモ雌1羽を観察でき、貴重な記録を得ました。
 スズガモは海ガモ類で東京湾には毎年数万羽が渡来し、特に珍しい種類ではありませんが、海から遠いこの周辺へはほとんど渡来しません。
キンクロハジロ等に迷い込んで一緒に渡来したものと思います。
会としては初めての観察記録で観察累計記録では94種となりました。
浅羽ビオトープにはまだまだ珍しい野鳥の渡来が期待できます。
これからも多くの方の参加をお待ちしています。 
           記・絵 坂口

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