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「埼玉県水辺再生プラン」水路工事完成

約4年前、埼玉県の水辺再生プラン「ビオトープの水質浄化対策」に応募した経緯があります。このときは、ビオトープは埼玉県の直轄河川「高麗川本流」ではないとのことから採用されなかったいきさつがありました。
しかし、今回関係各位のお力添えで埼玉県の平成23年度助成が決定され、坂戸市が工事を実施し萱方地区の水路整備工事が完了しました。
高麗川5号堰から取水し鶴舞川を経てビオトープへの通年通水が実現しました。今回の工事では水路の底に石を配置することで水質の浄化作用を促進する工法がとりいれられるなどの工夫がなされました。今までの萱方地区は昔ながらの水路であり、冬期には田んぼが湿るからとの理由から通水量を「ホタルの生息に最低必要な水量だけ流す」となっていましたが、今回の改良工事によって田んぼへの影響がなくなることで堰からの通水量を増やすことができ、ビオトープへ流入する水量がふえることとなります。
毎年冬期にはビオトープの約2/3の水路の水が干上がり水棲生物が棲めなくなる環境でしたが、今回の工事完了によって通年ビオトープに水が流れることになり水質もより改善されることと思います。
完了検査が3月28日に埼玉県川越比企地域振興センターの小西部長、中村調整幹によって「埼玉県ふるさと創造資金」の書類審査と現地検査が行われました。
坂戸市河川公園課長、係長、5号堰水利組合長、高麗川ふるさとの会より会長、他が検査に立ち会い、新設の水路を爽やかに流れる水音に感動を覚えました。

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環境省 水環境保全活動功労賞

平成23年度、環境省の地域における河川等の水質浄化、生活排水対策等の普及啓発、水生生物の調査などを通じ、水・土壌環境の保全に関し顕著な功績のあった団体及び個人が対象、全国で26(団体19団体、個人7名)が 選ばれ表彰されました。
埼玉県からは高麗川ふるさとの会と他1団体が選ばれました。
これも会が発足以来、地道に活動を続けてきた会員の活動の成果と言えるでしょう。これからもなお一層の環境保全を目指して活動を継続していくためにも会員の皆様のさらなるご協力をお願いします。

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ビオトープ浚渫工事完了

昨年の「3・11東日本大震災」で延び延びになっていたビオトープの浚渫工事が年度末の3月に荒川河川事務所越辺出張所と坂戸市によって樋門上流部、樋門部分、樋門下流部に大量に堆積した土砂の撤去(*1)が行われました。
 また、ビオトープに流入する泥をためるための泥落としがその効果を果たせなくなっていたため、杭を撤去(*2)して水がスムースに流れるように改良しました。
更に、2年前にワンド中央部に掘っていただいた水路に水が回遊し水質浄化の効果を上げるように、もう一本水路を新設(*3)していただきました。
ビオトープ竣工時には水面だったワンドはヨシやヤナギが繁茂し陸地化寸前になっていました。
このワンド部分にはクイナ、バン等が営巣し毎年子育てをしています。
ワンド全面が陸地化してしまうとタヌキ、イタチ、野犬、野良猫等が簡単に入り込むことができ安全な子育て環境が脅かされることになります。
水路の完成により安全な子育て環境が守られるとともに、水質浄化の効果もさらにアップしていくことでしょう(*4)
5号堰からの「通年通水でビオトープに安定した水量が確保されること」と、水質浄化に効果のあるヨシの間を「水が回遊すること」によってどのような効果が表れるか、毎年4回行っている水質検査の結果が楽しみです。
6月3日に行われる「全国一斉水質調査」に高麗川ふるさとの会も参加します。
興味のある方の参加をお待ちしています。ビオトープ駐車場に9時集合です。ぜひ参加ください


堆積した土砂で短い長靴で水路に入れるようになっています


堆積した土砂を撤去


杭を抜きます


水路新設


水が巡回します






環境デー(毎月第1火曜日)・水辺の整備(第3土曜日)

この冬は降雨量が大変少なくビオトープの約2/3が干上がってしまうという状況でした。
樋門部に設置された泥落としの部分が上流より流れ込んできた土砂で埋まってしまっていますので、水流の少ないこの時期に土砂の撤去を行います。
土砂を撤去するには大きな機械を持ち込んで除去作業を行う必要がありますが,予算的にも毎年大がかりな作業を行える状況にはありません。
そこで「泥落とし部として作られた部分の仕様を変更しては?」との意見から土砂を水路の両端に移動させ、中央部に水を流すことにしました。
まず、設置してある杭を撤去する作業の準備を行います。
人や機械が入って作業を行えるように土砂を移動させて足場を固めました。
杭の付近はやわらかく大変深いため、状況を知らない人が入り込むと大変危険ですので,立ち入らないようにロープを張り警告板を設置しました。
人力での作業2時間で次回の作業に向けての準備はほぼ整いました。


土砂で埋まってしまっています


人力での移動作業です


ほたるの降る夜(西入間青年会議所)に共催

西入間青年会議所からの提案で全国のふるさと河川にも選定されている高麗川に、昔は生息していたホタルを再生させるプロジェクトをスタートさせたいとのお話がありました。
今年度は6月10日にビオトープ浅羽野橋付近で養殖ゲンジボタルの成虫を500匹放し、地域住民とともにホタル再生に向けた活動を行っていきたいとのことです。現在のビオトープの水質はホタルが生息するにはあと一歩のところですが、ビオトープにはカワニナ、タニシ、シジミ等もすこしずつですが生息してきています。
「青年会議所」「高麗川ふるさとの会」「地元自治会」のコラボレーションでホタル群れ飛ぶビオトープになればとても嬉しいことです。
今までは他団体とのコラボレーションができていない状況でしたが発足10年目を迎えた今年度一段と飛躍するステップになれば幸いです。


シリーズ 野 草     連載第19回

カントウタンポポ(キク科)
タンポポはボタン穂の意で冠毛が球形についた果実穂を見立てた。日本の低地性タンポポには4種類の基本的タイプとその仲間があり各地域に連続的に変異し、トウカイ、シナノタンポポの中間型が関東地方に分布してこのように呼ばれるようになった。明治になって帰化し都市部では雑草になっている西洋タンポポは受粉せずに種子を作る性質があるので繁殖力はとても強く早い。
多年草で花期は3~6月高さは10~30cm
P/S 簡単な見え分け方としては総苞片が反り返っているのが西洋タンポポ、反り返っていないのが在来種です。また、太陽が出ていないときにも花を開いているのが西洋タンポポで日が沈むと花を閉じるのが在来種で分けることもできます。
浅羽ビオトープでは万葉橋を渡りビオトープに入ったところから上流部にかけて関東タンポポが頑張っています。しかし西洋タンポポと交雑したものも多くみられます。

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ムラサキケマン(ケシ科)
中国原産で古くから観賞用に栽培されてきた華(け)鬘(まん)草(そう)と同種で花が紫色であることからこの名がついた。日本全国で分布し田・畑・道端・林どこにでも生えている。
全体的にやわらかい葉は2回3出の複葉小葉は深い切り込みがある。
花茎の先に多数の紅紫色の花を開く。
越年草で日本全国に分布、花期は4~6月、高さは20~50cm。

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P/S ムラサキケンマンソウはビオトープ近くの林に群生地があります。
5~6月ごろほんの2週間くらい優雅な姿で舞う
ウスバシロチョウの食草です。

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参考文献 北隆館「野草大図鑑」
文 山下 茂 写真 吉野 信次




訂正(シリーズ野草 連載18回)
前号のサワトウガラシの写真で一緒に写っている花(ユウゲショウ)が目立ち、サワトウガラシと識別しにくい状況でしたので訂正写真を掲載してお詫びします。

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高麗川の野鳥たち  ウグイス(鶯)連載第24回

ホーホケキョの鳴声で知られ、私たち日本人が親しみ古来より数多くの詩歌に詠まれた鳥、ウグイス。まだ寒さ残る2月下旬関東各地で黄色い花の福寿草、そして梅の開花の便り。3月に入ると冬枯れだった浅羽ビオトープの木々の冬芽も、薄緑に日ごとふくらみ「春遠からじ」の感がする。3月14日(今年)当会「定例野鳥調査観察会」で、春を告げるやぶの小鳥ウグイスの「ホーホケキョ」の初鳴きを聞く。春です!
 
ウグイスは日本三鳴鳥の一つで、山梨県と福岡県の県鳥であり、多数の市町村で自治体指定の鳥としている。日本全国に分布し留鳥であるが、山地や北の地方のものは冬季、低地や暖地に移動する漂鳥。平地から山地の林に生息するが、繁殖期はササやぶのある場所を好んで生息する。
雌雄同色ですが、雌は雄より2cmほど小さい。頭からの上面は灰色っぽい黄緑褐色で、眉斑は白い。淡い黒褐色の過眼線がある。体下面は汚白色で、脇腹は淡褐色。
やぶの中を活発に枝移りしながら移動し、主に昆虫類やクモ類などを採食する。一部のものは一夫多妻で繁殖するが、低木の枝やササ上に、ササやススキの枯葉などで横に入口のある球形の巣を作る。産卵期は5~6月、卵数は4~6個、抱卵日数は14~16日、巣立ちまでの日数は14日位。ホトトギスに託卵されることもある。
 越冬期には市街地の公園や住宅の庭などによく現れ、木の実も採食する。鳴鳥と言われるウグイスも、冬季は「チャッ、チャッ、チャッ」と鳴く。地鳴きとか、ササ鳴きと言う。浅羽ビオトープで「ホーホケキョ」の鳴声は、春さき(3月)から盛夏(8月)まで聞かれます。

 俗に「梅にウグイス」といい花札に描かれている鳥は、メジロです。緑色の「うぐいす豆」の色彩がうぐいす色と思われがちですが、ウグイスの羽色は緑よりも、暗緑褐色です。メジロは大きさもウグイスに近く、体も緑色なので「ウグイス」と誤認されている方が多いようです。メジロは花の蜜を求めて、梅の花の咲くころに姿を見せるので「あっ、ウグイスだ」と思うようですが、「梅にメジロ」のことが多いです。

    春来ぬと人は言えども
     鶯の鳴かぬ限りはあらじとぞ思ふ
      『古今集』春上・壬生忠岑(みぶのただみね)

参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他
文 増尾 隆
絵 坂口 稔

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初観察記録 スズガモ(鈴鴨
今年初めての野鳥調査は1月11日に20名と多くの参加により実施しました。
野鳥の種類は例年とあまり変わらないようですが、それぞれの個体数が極端に少ないのが気になります。今回も観察種数36種、外来種1種、番外1種、参考記録2種でしたが個体数が少ない種が多かったようです。
さて、調査の終わりごろになって高麗川本流にてスズガモ雌1羽を観察でき、貴重な記録を得ました。
 スズガモは海ガモ類で東京湾には毎年数万羽が渡来し、特に珍しい種類ではありませんが、海から遠いこの周辺へはほとんど渡来しません。
キンクロハジロ等に迷い込んで一緒に渡来したものと思います。
会としては初めての観察記録で観察累計記録では94種となりました。
浅羽ビオトープにはまだまだ珍しい野鳥の渡来が期待できます。
これからも多くの方の参加をお待ちしています。 
           記・絵 坂口

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通常総会のご案内

来る6月17日(午前10時より)大家公民館多目的ホールにおいて「第10回高麗川ふるさとの会通常総会」を開催します。
今年度は発足10周年を迎える記念すべき年となります。会員の皆様方にはお忙しいとは存じますが、ぜひ多くの方に出席いただきますようご案内申し上げます。
総会開催時に「高麗川・浅羽ビオトープの自然」吉野信次さん撮影/編集の上映を行い、初夏から初秋の美しいビオトープの自然をお楽しみいただきます。
総会にやむを得ず欠席される方は送付資料に同封の委任状の提出をお願いいたします。
同封にて24年度会費の振替用紙を送付させて頂きましたので納入をお願いいたします。


高麗川ふるさとの会 会報 通巻第28号
2012年6月1日発行
発行責任者 三浦 輝夫
編集責任者 芦田 みちよ
事務局
350-0292 坂戸市千代田1-1-1 
坂戸市役所 河川公園課内
電 話   049-283-1331 内線523
FAX   049-283-1685


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