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炭素繊維で水質浄化

高麗川は飯能市の狩場坂峠を水源に日高市・毛呂山町・坂戸市へと流れ越辺川に合流している関東有数の清流です。
浅羽ビオトープは浅羽堤外地にあり従来は農業排水路から流入した水が溜まり、湿地的環境となっていましたが「高麗川ふるさとの川整備事業」に選定・整備され平成15年に誕生しました。
しかし、農繁期を過ぎると水が枯渇することがあり、水質対策上も流量の確保が課題でした。

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今まで水質浄化対策としては
*空芯菜の設置
*礫による瀬づくり
*ヘドロの浚渫工事
*ゴミの流入防止柵の設置
*木炭入り網袋の設置
*農業用水路のU字溝設置工事
などを行ってきました。

今回は炭素繊維による浄化をおこない、なお一層の水質改善を目指して、坂戸市の事業として設置を行いました。

◆炭素繊維浄化法について
炭素繊維の微細なフィラメントの持つ大きな表面積による汚濁物質捕捉能力と、合わせて付着する有用微生物群の形成する生物膜が汚濁物質を分解することで浄化されます。
炭素繊維を活用した水の浄化は、排水処理方法の一つで生物膜処理法は炭素繊維を接触材として行うもので、環境に負荷をかけることがない経済的かつ効果的な方法です。
炭素繊維の高い生物親和性により活発な生物膜を形成し、その微生物の働きで汚濁物質を捕集・分解します。
また炭素繊維は魚類を呼び寄せ、産卵や稚魚の養育環境である藻場としても機能を発揮します。

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非常に細い炭素化してつくられた繊維を束にして水路に浮かべます。
指先部分の一束が12,000本の繊維で出来ています


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炭素繊維を水中に入れると、繊維
一本一本がふわ~とひろがります


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この繊維に微生物が付着し、
微生物が水中の汚濁物質を分解して
水質浄化の効果を発揮します


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約5mの炭素繊維を9本並べてこれで1組です。
(オレンジ色の部分はフロート)
同じ大きさのものを2か所に設置しました。

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効果が表れるには時間が係ると思われますが、すでに設置した少し下流に砂地状の部分が見られるようになってきています。

ビオトープ全体の水質を改善させるにはもっと多くの炭素繊維を入れる方法もあるかと思いますが、自然(水生植物)の力と併せての水質改善が進むことを願っています。


泥んこ遊びの季節到来

夏の間の草刈りも終了し、これからは泥んこ遊びの季節になります。
夏の間、水質浄化に活躍してくれた水生植物の除去作業の始まりです。
農閑期になると高麗川本流からの農業用水の取り込み量が激減するためビオトープに流入する水量が少なくなり水路を覆っている水生植物を取り除くことで水鳥たちの遊泳場や小魚たちの水路を確保します。
ニュース36-3p-1ワンド中央before 2014/10/26
ニュース36-3p-2after 2014/10/26
ニュース36-3p-3見晴台 before 2014/11/4
ニュース36-3p-4after 2014/11/4

2回(10/26・11/4)の作業で中央ワンド部分の水路の確保完了となりました。
広くなった水路にはさっそくカモたちが気持ちよさそうに泳いでいました。

河川美化・緑化助成事業で植樹

ビオトープが整備され散策路脇にハンノキ・クヌギなどが植えられていましたが、環境に対応できなかった樹や虫の被害にあった樹等が枯れてしまったところがありました。
「高麗川ふるさとの会」では荒川上流河川事務所に補植の申請を行ってきておりました。
申請が受理され、また「河川美化・緑化助成、ゴルフ基金」からの助成もいただけることになり、今回13本の補植が完了しました。
補植する樹種については、自生種であることなどを希望しましたが、苗木が栽培されておらず手に入らなかったものもあり、クヌギ2本・ウワミズザクラ2本・ヤマザクラ7本・ハンノキ2本となりました。
健やかに育ってくれることを期待して!
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シリーズ植物   連載第27回
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*正月―松の内の最後の行事が7日の「七草粥」である。
 店頭に「七草粥」のセットが並び、おせち料理で疲れた胃を労り、一年の無病息災を祈りましょうと宣伝される。
 私達は,伝統的な行事食を「温室栽培」で賄っているのだが、昔の人は、本当に「七草」を野で調達出来たのだろうか?
*旧暦の正月を2月と換算しても、“七草”採集は暖地でも難しかっただろうと思うからである。 “「伝統」は昔になくて今にあり!スーパーに”かも知れない。
*今や“雑草”として顧みられる事もないが,高麗川周辺でたくましく生きている「春の七草」メンバー達に,この期に少し光をあて「七草粥」の四方山話の一端を紹介しておきたい。

「芹(セリ)・薺(ナズナ)・御形(ゴギョウ)・繁縷(ハコベラ)・仏の座(ホトケノザ)・
    菘(スズナ)・清白(スズシロ) これぞ七草“ ◇  
     *1362年頃(室町時代初期)に著された『河海抄』。現代の7種が記載された最初の書
           とされているが、本書は源氏物語の注解書であり、上の歌自体は作者不詳である。
ニュース36-4p-2➁ナズナ(アブラナ科)
ニュース36-4p-3➂ゴギョウ(キク科
ニュース36-4p-4)➃ハコベ(ナデシコ科)
ニュース36-4p-5➄コオニタビラコ(キク科)↔現在の「ホトケノザ」(シソ科)「七草」の“仏の座“   
ニュース36-4p-6葉の様子が“蓮華座
《他の3種》
➀セリ(セリ科)・・・湿地減少で激減
➅スズナ(アブラナ科)・・・カブ
➆スズシロ(〃)   ・・・・ダイコン
  *共に西南アジア原産。絹の道・
   中国経由で6世紀半頃日本へ。
*七草は「ロゼット植物」として冬を越す
  食べ頃はロゼット初期の頃。


🎍「七草粥」の由来🎍
*大和朝廷成立時、手本とした中国の暦では,正月行事は元旦の鶏の占いに始まり、人を占う7日の「人日の節句」で終わります。この日の邪気を払う為の行事食が、“7種の菜以て羹(あつもの、とろみのある汁)を為る”でした。
*平安時代の『枕草子』に“7日の日の若菜を、6日もてきさはぎ・・・”とあり、この風習の伝来が伺えます。しかし、芽生え始めた野草の生命力にあやかり,冬のビタミン不足を補うべく、寒中より野に出て若菜摘みに励む習慣が古代よりあったとはいえ、「暦」は筆写でしたから「七菜の儀」は朝廷と貴族の一部のものでした。
*一方、当時,宮中では、1月15日に米・粟・小豆等の7種の穀物を粥にして「5穀豊穣」を祈る独自の儀式がありました。
*やがて、「暦」も印刷され行き渡るようになり、これに「若菜摘み」の習慣がかぶり、「7穀粥」の影響で、元来の「七種(クサ)汁」が,「七草粥」へ変身をとげた模様です。鎌倉時代以降と言われています。(これが上記文献の成立背景)
*江戸時代には、五節句の一つとして、「七草の節句」が認定されたため、いよいよ「全国区」となりますが、民間ではその素材は江戸はナズナにコマツナ、京阪神はナズナにカブの2種だったとか。
野辺に7草の調達はやはり無理だったようです。
  このように「七草粥」は歴史、特に暦の事情と深く関わった「植物誌」と言えそうです



高麗川の野鳥たち ツグミ(鶫) 連載第32回

昨夏は連日の猛暑で、浅羽ビオトープの鳥影も少なく、それは9月に入っても続いた。気温は高低を繰り返しながらも、日本の秋の風物詩となった、セイタカアワダチソウの花が黄色を濃くし、ノイバラの実が赤く、エノキの実が熟して、10月シメが姿を見せる。いよいよ冬鳥の季節到来だ。当会「定期野鳥調査観察会」の11月12日(水)、観察路わきの木の枝に止まるツグミを観る。今期初認(当地)です。

 ツグミは秋になると、繁殖地のシベリアから大群で、全国に冬鳥として渡来する。日本に着くと群れを分散して、山地の林や農耕地、川原、芝生、干潟など、いろんな環境で生活する。
 頭頂から背、肩羽、耳羽は黒く、雨覆は赤褐色。風切と尾羽は黒褐色。眉斑と頬、喉は白い。胸から腹は白く、胸から脇にかけて黒斑がある。嘴は黒く基部は黄色い。足は赤黒い。翼上面の赤褐色や胸の黒斑は、個体によって変異がある。雌雄同色だが、雄は雌より全体の褐色と黒色が比較的に濃い。
 群れで生活するものと1羽で生活するのがいるが、浅羽ビオトープでは1本の木に数羽が止まっていたりする。地上を数歩はね歩いては立ち止まり、胸を反らせる動作を繰り返しながら、土中からミミズや昆虫類の幼虫などを採食する。畑の堆肥を積んである所では、群れでの採食行動を見かけることがある。文献によると、カラスザンショウ、ハゼノキ、イイギリなどの木の実を好んで食べるそうです。鳴声は「カッ カッ」と特徴のある声で「あっ ツグミ」と直ぐ分かる。

 別亜種に、ハチジョウツグミがいる。胸の黒斑がなく、赤褐色の斑点、全体的に黒味が少なく「レンガ色」とも言われる羽が目立つ。ただし、個体差がある。ツグミと同じ大きさで、冬鳥として全国に渡来するが、数は少ない。浅羽ビオトープと周辺に、何回か飛来したことがある。筆者の記録ノートを見ると、
2011年3月6日(日)「ヒレンジャクとハチジョウツグミが観られた」とある。そして5日後の3月11日(金)あの大災害をもたらした「東日本大震災」があった。忘れられない思い出の鳥だ。
※シベリアからサハリン方面で繁殖するツグミ類のうち、ツグミは極地方で繁殖し、ハチジョウツグミはそれより南で繁殖する。
 
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ツグミ スズメ目ツグミ科 L(全長) 24cm

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ハチジョウツグミ

先輩のS氏が言った
「いいね~ツグミの姿。つつ~と歩いて立ち止まり、
   すくっと胸を立てて… 実にいいよ あの姿勢!」
5月上旬、北に向かって旅立つ。
  
            参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 
                        文 増尾 隆
                        絵 坂口 稔

初観察記録 ミサゴ(鶚)


第136回野鳥調査(10月8日)おいて飛翔するミサゴを観察しました。
野鳥調査を初めて累積観察種数は100種類に達しました。
ミサゴはL(全長)♂54cm ♀64cm 
W(翼開長)155cm~175cmでトビより少し小さいが翼が細長くWはトビより長いほどです。
海岸・河口・大きな湖沼等に棲み魚を食べます。したがって浅羽ビオトープの上空での観察は非常にまれで貴重な出会いでした。
英名はOsprey(オスプレイ)です。
停空飛翔をしてから水中に急降下して魚を取る姿から、米軍では垂直離着陸輸送機にオスプレイと名付けたものと思われます。     M・S記
ニュース36-6p-1ミサゴ

新年懇親会のご案内

会  場・・・・龍 門(北坂戸西口)
開催日時・・・・1月15日(木)18:00~
会 費・・・・・¥5000
申込〆切・・・・1月9日(金)
申し込み先
三浦会長・・・**********
芦 田・・・・**********
恒例となっています新年懇親会を開催します。
お正月気分もそろそろ終わりの頃の開催となります。会場は昨年に引き続き北坂戸西口東武ストアー隣の龍門です。
大勢の皆様のご参加をお待ちしています。

高麗川ふるさとの会 会報 通巻第36号
2015年1月1日発行
発行責任者 三浦 輝夫
編集責任者 芦田 みちよ
事務局
350-0292 坂戸市千代田1-1-1 
坂戸市役所 道路河川課内
電 話   049-283-1331 内線523
FAX   049-283-1685
まだ松も取れない1月6日
新年早々泥んこ遊びで新しい年のスタートです。

16名の会員が集まり、ごみ拾い、水路にたまった落ち葉の除去、
そして水棲植物の撤去と3班に分かれての作業を行いました。