ビオトープの樹木   (ハリエンジュ・シンジュ・クワ)

ビオトープには多くの樹木がありますがここ数年で樹木の分布に変化が見受けられます。
もともとビオトープの場所は桑畑であったためクワの木が多く見受けられるのは当然のことですがハリエンジュ(ニセアカシア)やシンジュが勢力を増してきています。
これらの木々は繁殖力が旺盛で何時かビオトープを覆い尽くすのではないかと危惧しています。
活動日にはこれらの木々の間引き作業も行っています。
反面、エノキ・クヌギなどが実生で発芽し育って来ているところも見受けられます。目印をつけ刈り取られないよう保護します。
私たちの活動でこれらの自生した木々が大きく育ち樹林を形成する手助けになればと願います。

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高麗川の野鳥たち  カイツブリ(鳰)  連載第28回

 連日の猛暑に涼を求めて、高麗川の水辺に佇む。「ケレケレケレー」と、どこからともなく涼しげな鳴声が、水面を渡って聞こえてくる。「どこだ~ あっいた 潜った。でた~ あんな所に!」 カイツブリは通年観られる、楽しい鳥です。

 オセアニアとアフリカ、ユーラシア大陸の中緯度以南に生息し、日本では本州中部以南で留鳥として周年生息するが、北日本や北海道のものは、冬は渡去暖地に移動する。
全国の平地から山地の湖沼、池、河川、河口、内湾などで生息。
 カイツブリ類中最小で、足指にひれ状の弁がついており、巧みに水をかいて、よく潜る。雌雄同色で、成鳥夏羽では顔から頸の上部は赤褐色。嘴は黒く、先端は黄白色で、嘴の基部にも黄白色の部分がある。虹彩は黄白色。脇腹は淡い橙色で尾羽はほとんどなく、白っぽい房状の羽毛。他は黒い。冬羽は全体にやや淡色です。
 繁殖期にはつがいで生活し、一定の範囲の縄張りをつくる。水面に垂れ下がった木の枝の上やアシの茎などに、水草の葉や茎で水面に浮き巣をつくる。「鳰(にお)の浮き巣」と呼ばれ、水面に出ている部分は皿型ですが、その5~6倍の厚さがある水面下の部分は、逆円錐形。繁殖期は長く、2月頃に幼鳥を見ることもある。卵数は3~6個、抱卵日数は20日~25日位。雛は孵化後すぐに泳ぐことができるが、暫くは巣に居る。雛はかわいい鳴き声で餌をねだり、親がくわえている小魚などをめがけて泳いだり、親鳥の羽の間から背中に乗ったりする。
2~3カ月間(幼鳥期)は、頸から上が白と黒の縞模様で「うりんぼう」などとも言われる。

 とにかく得意な潜水で、魚や水棲昆虫もよく捕らえ、ヒシの実などの植物質の餌もとる。筆者は以前、水中からザリガニをくわえて浮き上がったカイツブリが、ザリガニの螯に挟まれ振り放し、沈んでゆくザリガニを再度潜水し、見事捕らえて浮上したのを観たことがある。

 坂戸市内の高麗川流域では、多和目橋付近と森戸橋のあたり、浅羽ビオトープ ネムノキ広場に接する高麗川本流で生息し、よく観られる絶好の観察ポイントです。 さあ~観に行こう「潜りの名鳥」を!
※ 追記 カイツブリの古名は「にほ」または「みほ」です。『万葉集』『古事記』『日本書紀』に、にほとり(爾保杼里)、『古事記』に、みほとり(美本杼里)の名がみられる。

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参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他   
     文 増尾 隆
     絵 坂口 稔

タケニグサ(ケシ科)

 草の幹が竹に似ているから竹似草と名付けられた。また古くからこの草を煮ると柔らかくなるから竹煮草とも言われた。
秋に熟す果実は硬く風に吹かれて互いに擦れ合いカサカサと音を出す。茎は中空で白く濃橙色の液が出る。葉は円心形。花は白色でがく片は2個で開花と同時に落ちる。花弁はなく雄芯が多数ある。
多年草。 花期は~6~8月。高さ1~2m

takenigusa (2013-08-16 16-40)


ヤブラン(キジカクシ科)
(旧分類ではユリ科)

夏の照葉樹林で鮮やかな紫色の花がひときわ目立ってその存在をアピールしている。
葉はそう生して大きな株となり根は一部ふくらみがある。葉は巾1cm内外、花は総状花序を成し紫色の六弁花を密につける。果皮は早く脱落、または縮れて脱落し種子を早期に露出する。種子は球形で径は5~7mmあり紫黒色です。
多年草で花期は8月、高さは30~50cm

yaburan (2013-08-18 15-24)


文:山下 茂  写真:吉野 信次     
参考 野草大図鑑(北隆館)


news omote

高麗川本流・ビオトープ水路 干上がる!

梅雨の時期というのに高麗川本流およびビオトープの水路から水が消えました。
以前、真夏に本流の水が涸れたことはありますが、梅雨の時期にビオトープの水路が干上がったのは初めてのことです。降雨日が5月に2日、6月に3日という状況で降水量が平年の半分以下でした。
例年5月~6月の梅雨・田植えの時期はビオトープの水路には滔々と水が流れているはずが・・・
ビオトープの水路3/4以上にまったく水がない状態で水路にはひび割れができ、逃げ遅れた魚が小さな水たまりで必死に水面に口をだし呼吸をしています。酸素不足で死んでしまっているものも多く見受けられました。
大きな鯉もわずかに残った水たまりで苦しそうにもがいています。市民からの通報で6月4日には約150匹の鯉を若宮橋のほとりへ移動・救出作業も行われました。

環境デーの作業日(6/4)には本流の水がすっかり干上がり中に歩いて入ることができたので普段は川底に眠っている多くのゴミを回収することができました
6月14日には待望の降雨があり無事逃げ延びた魚たちもビオトープに戻り元気に泳いでいます。
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礫を活用・水質浄化  (6/27)

坂戸市の河川改修工事で不要となった礫をいただきビオトープの水質改善に活用することにしました。
6月27日は梅雨のさなかの作業日を設定し雨の心配もしていましたが前日まで降り続いた雨もやみ、会員36名の参加で作業開始です。
*礫は3日前にビオトープに搬入を済ませてあります。
ビオトープの水路3か所に礫を入れるため参加者を3班に分けそれぞれ持ち場につきます。
*一つ一つ手渡しで送って水路に並べる班、
*礫を入れる場所の水深が深いため投げ込みで作業する班、
それぞれ工夫しながらの作業となりました。
法面の傾斜に足を踏ん張りながら普段使わない筋肉を酷使しての作業で
「2~3日してからあちこちが痛かったよ」
「いや全然どこも痛くなかったよ。ア~痛む筋肉が元々なかったかも」・・・
「でも参加して充実感があったよ」・・・とかの感想をいただきました。(皆さんお疲れ様でした)
礫を入れ小さいながらも落差を作り、その落差を利用し水中の酸素供給をふやすことで水質浄化効果が高まります。
また礫に微生物が付着し、その微生物の働きによって礫間を流れる水が浄化されます。
礫を入れたところの水流が目に見えて早くなり、水質浄化効果が現れてくれるのが楽しみです。
約1時間半ですべての作業が無事終了となりました

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夏の間は草刈作業・・・  (環境整備・毎月第4木曜日)

夏の期間の除草作業に力を発揮する「高麗川ふるさとの会」所有の草刈機はハンマーナイフモアー1台、刈り払い機7台です。
毎回の作業に参加いただける会員も徐々に増え、肩掛け式刈り払い機を使いこなせる人も10名になり、作業効率も大変良くなってきています。

以前は草に追いかけられて作業している状態でしたが、昨年から毎月第4木曜日に環境整備の活動日を追加したため余裕をもって除草作業を行えるようになってきています。

ビオトープの環境を守るためには一度に全面草刈りを行うと生息している昆虫・動物などに悪影響を与えるため全体を6つのブロックに区切り草刈りを行います。

ビオトープ内にはマムシも多く生息しているため、散策路周辺はハンマーナイフモアーで、法面は刈り払い機で刈り取り、散策に訪れる人の安全を守ります。

機械を使わない人はゴミを拾います。こちらの作業も数年前までは毎月100~200kgのゴミが捨てられていましたが現在では45㍑袋に3袋くらいにまで減少しています。

活動を続けていくことで効果が目に見えて表れてきていると思います。
しかし駐車場や倉庫の前にわざわざ庭木の剪定ゴミを捨てに来るなど困った例もあります。
毎回の作業時間は約1時間半で切り上げます。
少しでも多くの方が作業日に参加していただき、この素晴らしい環境を守っていけるようにと思います。

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シリーズ 野 草     連載第23回

タケニグサ(ケシ科)
 草の幹が竹に似ているから竹似草と名付けられた。また古くからこの草を煮ると柔らかくなるから竹煮草とも言われた。
秋に熟す果実は硬く風に吹かれて互いに擦れ合いカサカサと音を出す。茎は中空で白く濃橙色の液が出る。葉は円心形。花は白色でがく片は2個で開花と同時に落ちる。花弁はなく雄芯が多数ある。
多年草。 花期は~6~8月。高さ1~2m

takenigusa (2013-08-16 16-40)


ヤブラン(キジカクシ科)
(旧分類ではユリ科)
夏の照葉樹林で鮮やかな紫色の花がひときわ目立ってその存在をアピールしている。
葉はそう生して大きな株となり根は一部ふくらみがある。葉は巾1cm内外、花は総状花序を成し紫色の六弁花を密につける。果皮は早く脱落、または縮れて脱落し種子を早期に露出する。種子は球形で径は5~7mmあり紫黒色です。
多年草で花期は8月、高さは30~50cm

yaburan (2013-08-18 15-24)


文:山下 茂  写真:吉野 信次     
参考 野草大図鑑(北隆館)


ビオトープの樹木   (ハリエンジュ・シンジュ・クワ)

ビオトープには多くの樹木がありますがここ数年で樹木の分布に変化が見受けられます。
もともとビオトープの場所は桑畑であったためクワの木が多く見受けられるのは当然のことですがハリエンジュ(ニセアカシア)やシンジュが勢力を増してきています。
これらの木々は繁殖力が旺盛で何時かビオトープを覆い尽くすのではないかと危惧しています。
活動日にはこれらの木々の間引き作業も行っています。
反面、エノキ・クヌギなどが実生で発芽し育って来ているところも見受けられます。目印をつけ刈り取られないよう保護します。
私たちの活動でこれらの自生した木々が大きく育ち樹林を形成する手助けになればと願います。

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高麗川の野鳥たち  カイツブリ(鳰)  連載第28回

 連日の猛暑に涼を求めて、高麗川の水辺に佇む。「ケレケレケレー」と、どこからともなく涼しげな鳴声が、水面を渡って聞こえてくる。「どこだ~ あっいた 潜った。でた~ あんな所に!」 カイツブリは通年観られる、楽しい鳥です。

 オセアニアとアフリカ、ユーラシア大陸の中緯度以南に生息し、日本では本州中部以南で留鳥として周年生息するが、北日本や北海道のものは、冬は渡去暖地に移動する。
全国の平地から山地の湖沼、池、河川、河口、内湾などで生息。
 カイツブリ類中最小で、足指にひれ状の弁がついており、巧みに水をかいて、よく潜る。雌雄同色で、成鳥夏羽では顔から頸の上部は赤褐色。嘴は黒く、先端は黄白色で、嘴の基部にも黄白色の部分がある。虹彩は黄白色。脇腹は淡い橙色で尾羽はほとんどなく、白っぽい房状の羽毛。他は黒い。冬羽は全体にやや淡色です。
 繁殖期にはつがいで生活し、一定の範囲の縄張りをつくる。水面に垂れ下がった木の枝の上やアシの茎などに、水草の葉や茎で水面に浮き巣をつくる。「鳰(にお)の浮き巣」と呼ばれ、水面に出ている部分は皿型ですが、その5~6倍の厚さがある水面下の部分は、逆円錐形。繁殖期は長く、2月頃に幼鳥を見ることもある。卵数は3~6個、抱卵日数は20日~25日位。雛は孵化後すぐに泳ぐことができるが、暫くは巣に居る。雛はかわいい鳴き声で餌をねだり、親がくわえている小魚などをめがけて泳いだり、親鳥の羽の間から背中に乗ったりする。
2~3カ月間(幼鳥期)は、頸から上が白と黒の縞模様で「うりんぼう」などとも言われる。

 とにかく得意な潜水で、魚や水棲昆虫もよく捕らえ、ヒシの実などの植物質の餌もとる。筆者は以前、水中からザリガニをくわえて浮き上がったカイツブリが、ザリガニの螯に挟まれ振り放し、沈んでゆくザリガニを再度潜水し、見事捕らえて浮上したのを観たことがある。

 坂戸市内の高麗川流域では、多和目橋付近と森戸橋のあたり、浅羽ビオトープ ネムノキ広場に接する高麗川本流で生息し、よく観られる絶好の観察ポイントです。 さあ~観に行こう「潜りの名鳥」を!
※ 追記 カイツブリの古名は「にほ」または「みほ」です。『万葉集』『古事記』『日本書紀』に、にほとり(爾保杼里)、『古事記』に、みほとり(美本杼里)の名がみられる。

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参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他   
     文 増尾 隆
     絵 坂口 稔

10年の思い ・ 第11回通常総会

「高麗川ふるさとの会」が設立されてから10年が経ちました。節目に当たりその経過を改めて見ることにしました。
高麗川の河川改修が実施されるのを契機に、北坂戸橋から高麗川五号堰までの約5Km区間について、平成8強調文年4月に「ふるさとの川整備事業」の指定を受け、その後、学識経験者・地域団体・行政からなる検討委員会によって「高麗川ふるさとの川整備事業計画書」が作成され、平成11年11月には関東地方の直轄河川では初めてとなる「ふるさとの川整備事業」の認定を受け事業を実施することとなりました。
坂戸市・荒川上流河川事務所では事業の実施に当たり「高麗川市民会議」を設置し、市民の声を河川整備に反映することとしました。
ビオトープの整備が完了し平成15年6月に設立総会が開かれ「高麗川ふるさとの会」のスタートとなりました。
10年の長期にわたり浅羽ビオトープを拠点として、草刈、ゴミ清掃、水質浄化対策などの環境保全活動を定期的に実施してきました。これも会員のみなさんをはじめ、行政機関などから物心両面の支援があったればこそと、思います。
本年6月16日(日)には坂戸市大家公民館多目的ホールにて、第11回通常総会が坂戸市長石川清氏、荒川上流河川事務所所長代理坂本氏、埼玉県議木下氏、坂戸市環境部長のご臨席をいただき開催いたしました。
現在の会員総数116名、出席47名、委任状提出40名で全議案承認され設立11年目の本格的スタートとなりました。



高麗川ふるさとの会 会報 通巻第32号
2013年9月1日発行
発行責任者 三浦 輝夫
編集責任者 芦田 みちよ
事務局
350-0292 坂戸市千代田1-1-1 
坂戸市役所 河川公園課内
電 話   049-283-1331 内線523
FAX   049-283-1685