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行政との協働で守る環境

高麗川ふるさとの会の設立から14年目となる新年度がスタートしました。

ビオトープにお越しいただいた方はお気づきと思いますが、3月に坂戸市の事業でビオトープ内の万葉橋・浅羽野橋の2か所の塗装を行っていただきました。
ビオトープが整備されて以来、初めての塗装でペンキも剥げていましたが元のきれいな姿を取り戻しました。
万葉橋塗装
きれいになった万葉橋

また1月下旬に坂戸市の事業でビオトープ内の水路2か所の浚渫を行っていただきました。浚渫の効果で渇水期にもビオトープの水路が干上がることもなく水路には豊かな水が流れ、訪れる方々の目を楽しませています。
浚渫作業中
浚渫作業中
浚渫後の現在
浚渫後の現在の様子

しかし4月には環境が良くなった水路に多くの鯉が産卵をするため侵入し、はたき(産卵)を行っているのを目にしました。鯉は雑食性ですので、ビオトープ内の小魚はもちろんエビやザリガニなどまで食べてしまいます。今後は鯉の侵入対策が必要になるのではないでしょうか
鯉のはたき
鯉のはたき(産卵)


今年度は万葉橋傍の樹林の大きくなったクヌギの伐採を行っていただく予定になっています。

市民の憩いの場として整備されたビオトープの環境を守っていく活動は、「高麗川ふるさとの会」だけではなく行政との協働で行うことがベストであり、「浅羽ビオトープ」はその代表的な例であると思います。


水草除去・桑掘り取り作業

今年度も坂戸市からのビオトープ内及びビオトープ駐車場の草刈り業務委託を受けました。
国土交通省の築堤の草刈り作業の開始とともに「高麗川ふるさとの会」でも堤外地の散策路脇や水路法面の草刈り作業を5月中旬より開始しました。
 
これより前の11月から4月までは草刈り作業がないため、夏の間、水質浄化に活躍してくれた水生植物が枯れ水質を悪化させるので除去作業を行います。
寒い季節の水中での作業ですが広がった水路に早速水鳥がやってくる達成感は何物にも代えられません。
水草除去20163
水草除去作業

ビオトープ整備前、この場所は桑畑であったため、多くの桑の木が自生しています。
法面の草刈りを行うときこの桑の木に刈り払い機が当たりはねて怪我をする恐れがあるため冬の間に根っこから掘り起こして草刈りの安全確保作業を行います。
桑掘り20163

桑堀成果
こんな大きな根っこも


全く困った飼い主さん

落ち葉の季節も終わったころビオトープ内のあちこちの木の枝にビニール袋の花が咲いている。
さて、これは? 何かと? 
中にはワンちゃんの落とし物が・・・
散歩に訪れた飼い主さんが袋には入れたものの持ち帰って処理するのが面倒・・・
人目がないすきに投げすてて木の枝に、それも尋常な数ではない。毎回、の清掃活動時に木の枝に、草むらに、水中にといたるところから落とし物が・・・
1回の清掃活動で袋いっぱいになる。
看板を市役所から頂いて立て、持ち帰りの警告を。
これが新年度の初仕事・・・
看板立てて
看板立てて

環境保護団体への助成をうけて

「高麗川ふるさとの会」の活動は各種団体からの助成金をいただくことによって継続してこられたといっても過言ではないでしょう。
今年度は
「武蔵野銀行・みどりの基金」と
「武州入間川プロジェクト」からの
助成の決定をいただき事業計画・予算をくみました。
「みどりの基金」の助成では草刈りを行う刈り払い機2台の購入、および水中作業用胴長の購入に充当します。
刈り払い機

武銀助成

「武州入間川プロジェクト」の助成では年3回発行しています「こまがわニュース」発行にかかる費用に、また環境保護活動作業に従事する際の傷害保険に加入します。
このように会員各位の協力はもとより、活動の継続に必要な財源を助成していただけることは大変ありがたく感謝申し上げます。


エナガの巣壊される

ビオトープ内では毎年エナガが営巣します。昨年、一昨年はカラスに巣が襲われてしまいました。これは自然の摂理で仕方がないことと考えていました。
 しかし今年は人の手によって巣が壊されるという事態が発生しました。
 エナガは何時もは比較的高いところに巣をかけますが今回は地上1mくらいのところで巣作りをしていました。
低木で細かい枝が多くある場所を選んでの巣作りだったので「今年はカラスに襲われることもないでしょう」と安心していましたが人間によって巣が壊されるという事態になってしまいました。   人の手によってこのようなことが行われたことの証拠にアケビの蔓で巣が落ちないように細工してありました。
約半月前からエナガのペアーが一生懸命巣を作って、やっと巣が完成し、そろそろ抱卵という時期にこのような心無い人間によって巣が壊されるということになり、とても残念なことです。
巣つくり中
巣作り中

巣完成
巣が完成

巣向きが変えられて
巣の向きが変えられて


シリーズ植物     連載第31回

音符1;ビオトープの“花は夜開く音符2


❖ネムノキ (マメ科)
ねむの木
★蜜を出す頂生花は筒部が長い。
ねむの木2

*初夏の夕暮れ時に、香り高く咲き始める。
だから、花の鑑賞は夕方か早朝に限る。

*10数個の花が頭状に集まり咲いている。
  まるで化粧筆の様な、白・桃色に染め分けた絹糸の束は花びら
  ではなく、「おしべ」である。
*萼や花冠は緑色で小さく目立たない。
*夜、香りに誘われ訪花する「スズメガ」の仲間は突き出るめしべに
  花粉を付け、蜜を求めて、「おとり花」の花粉にまみれる。
  蜜を出すのは1〜2個の頂生花だけだからである。
*花とは逆に、羽状複葉の小葉は夜閉じる。
小葉の表側が合わさる姿から「合歓の木」。
  中国では夫婦円満のシンボルだそうで、不機嫌な夫の酒に花を入れて飲ませると機嫌が直るという伝説があるとか。
試してみてはいかが?

❖メマツヨイグサ(アカバナ科)
メマツヨイグサ
メマツヨイグサ2


❖カラスウリ (ウリ科) ・・・雄花と雌花がある。写真は雌花
カラスウリ


🔵初夏から夏に夜咲く花は、➀闇夜に浮き立つ白や淡黄色 ➁高い香り ➂長い筒を持ち、
 底に蜜を隠す。信頼できる花粉の運び屋は、「スズメガ」の仲間達である。
 ➀高い飛翔能力 ➁長い口吻 ➂ホバリング能力 の優れた資質で受粉に貢献している。 


オオスカシバ
※夕方、ネムノキをよく訪れる「オオスカシバ」―口吻が長い。
※夜行性の蛾の吸蜜写真は難しいが、昼行性の蛾でもタイプの花の形は
 分かる。一般に筒部が長く、筒の長さは相手の蛾の口吻サイズに適応し
 種ごとに特化しているようである。

高麗川の野鳥たち  オオタカ(蒼鷹)  連載第36回

清流高麗川は今、新緑に映えて、悠々と流れる。野鳥の世界は、子育てや巣立ちの季節。 
当連載も第36回となり、イラスト担当の坂口氏より「今回は、オオタカ」との提案。
「や~っと オオタカ!」オオタカは、浅羽ビオトープの原点だ。 筆者には、感慨深いものがある。

 平成8年4月に、国土交通省より「ふるさとの川整備事業」の指定を受け、
鶴舞まちづくり委員会が[高麗川河川改修勉強会]を立ち上げ、
その第4回野鳥観察会〈平成10.3.29(日)〉に於いて、
当時の鶴舞川の湿地帯の枯れ立木に止まっているオオタカを、参加者皆さんで観察。
その後、名称変わった[ふるさとの川高麗川を考える会]第12回野鳥観察会〈平成13.7.8(日)〉で、
坂口稔指導員が、浅羽地区における「オオタカ」の営巣・繁殖の観察状況を説明し、
私(筆者)から、十分な情報管理を皆さんにお願いし、
今回で観察会が5年目になること、この間の自然環境への意識の向上の成果など話す。
これ等の事から、平成13年3月設立の[こまがわ市民会議](6回開催)において、
同地点を「自然観察広場」とする当初案は撤回された。

 オオタカは九州以北では留鳥で、平地から山地の林、河川、農耕地、湖沼などに生息。
翼は幅広で、尾羽は長い。成鳥雄は、頭からの上面は暗青灰色で、白い眉斑と橙黄色の虹彩が目立つ。
体下面は白く、褐色の細かい横斑と細い軸斑がある。成鳥雌は上・下面とも褐色味がある。採食は、
小鳥やネズミなどの小動物。肉食である。
 オオタカは、ワシや他のタカ・フクロウなど猛禽類の仲間で「高次消費者」と云われ、
「生態系」の「食う、食われる」の「食物連鎖」の頂点に位置づけられ、自然環境のバロメーターです。
その生息は、自然の豊かさを示します。

 筆者が「日本野鳥の会」に入会した1986年(昭和61年)頃は「埼玉県内生息数は、10つがい程」と云われ
、環境省によって、1993年国内希少種に指定され、当県では「オオタカ等保護指針」により、
営巣地調査、開発事業の規制、違法行為の取り締まり等の保護政策により、生息数は増えた。
最近は、都市部でも見られることから、環境省は種の保存法に基づく「国内希少種」の指定解除を検討しているそうです。

 指定が解除されても捕獲は規制されるが、里地里山の開発がしやすくなると、
自然保護団体は心配している。 身近な自然を大切にし、共生していく。
それが生物の多様性をはぐくむ道にもなる。
※2016.5.4 毎日新聞 社説より引用

現在、浅羽ビオトープ地内での営巣はないが、その姿はよく見かける。
金色のらんらんたる目、武器の尖り曲がった嘴、湾刀のごとき爪
         精悍な姿  魅惑の野鳥です!!

 参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他   
                             文 増尾 隆  
                             絵 坂口 稔
オオタカ飛翔
オオタカ立ち
                オオタカ タカ目タカ科
                L(全長) ♂50cm ♀56cm



珍しいヨシガモ(葭鴨)の観察記録

4月中旬、高麗川の中里堰上流でヨシガモを観察したとの報告を受けました。(北村さん、青山さん等より)
高麗川でヨシガモの観察記録は平成22年12月に多和目橋上流の下狸穴付近での増尾さんの報告以来と思います。
野鳥調査(4月13日)では観察できませんでしたが、翌日昼頃にカルガモ・オカヨシガモと一緒に泳いでいるのを確認しました。
ヨシガモの雄の頭は緑と赤紫の光沢があり、ナポレオンの帽子のような形と、三角風切りがのびて垂れているのが特徴の中型のカモです。               M・S記
ヨシガモ

通常総会のご案内  6/12(日)10時開会

来る6月12日(日)坂戸市立大家公民館多目的ホールに於いて
「第14回高麗川ふるさとの会通常総会」を開催いたします。
会員の皆様にはご多様中とは存じますが多数の出席をいただきますようご案内いたします。
なお、同封の出欠はがきで今後の活動に対する意見・希望などご提案いただければ幸いです。
当日は9時30分開場、10時開会です。
総会終了後、恒例のビデオ上映も予定しております。

高麗川ふるさとの会 会報 通巻第40号
2016年6月1日発行
発行責任者 三浦 輝夫
編集責任者 芦田 みちよ
事務局
350-0292 坂戸市千代田1-1-1 
坂戸市役所 道路河川課内
電 話   049-283-1331 内線523
FAX   049-283-1685















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第13回通常総会6/14(日)10:00~

第13回通常総会が6月14日(日)坂戸市立大家公民館多目的ホールにおいて、
国土交通省 荒川上流河川事務所所長、越辺事務所所長、坂戸市環境部長、
埼玉県議会議員のご臨席をいただき開催されました。

開会に当たり三浦会長からは
*坂戸市・荒川上流河川事務所・会員の三味一体の協力により事業を進めたい
*環境教育の推進を望む
*会員の高齢化の中、若い力の参加を希望する
の挨拶がありました。

27年初在籍会員数113名、出席会員数40名、委任状提出会員数50名で
三島理事により総会成立宣言が行われ、議長に吉田理事、書記に川村氏が
選出され議事に移りました。
第1号議案 平成26年度事業報告
第2号議案 平成26年度会計報告
監査報告 
第3号議案 理事の新任(案)
第4号議案 平成27年度事業計画(案)
第5号議案 平成27年度予算(案)

提案されたすべての議案が原案通り承認・可決され、福島副会長の閉会の
辞で総会は終了となりました。

総会終了後には「坂戸ビデオクラブ」のご協力をいただき、毎年恒例となって
いるビデオの上映が行われ「町屋のお雛さま」「傷ついた白鳥」の素晴らしい
映像を楽しませていただきました。
総会38


草刈りの工夫で環境を守ります

毎年、この季節は草との戦いです。
以前は坂戸市がシルバー人材センターに委託し草刈りを行っていましたが、
ビオトープに棲む昆虫などの生息環境を守る意味から、3年前から
「高麗川ふるさとの会」で草刈りを行うようになりました。

今年度からは暑い時期の作業効率を考え6月~10月までの作業時間を
8時からに変更し「環境デー・水辺の整備・環境整備」の活動日に作業を行います。
ビオトープ全体を法面・平地を各6区画に分け、まずは法面の草から刈っていきます。
刈り取りが終わった後、刈り取った草が水路に流れ込み水質が悪化しないように引き上げます。
散策路脇と平地はハンマーナイフモアーで刈り取っていきます。
今年度刈り払い機を2台新規購入したので刈り払い機が合計9台となったこと
、また作業に参加していただく方も毎回15名以上と多くなってきていることからも
作業時間が短縮され効率よく環境を守ることができています。
旧暦のお盆を過ぎると草の伸びる勢いはグ~ンと弱くなってくるため、9月の作業
からは草の成長を考えながらの刈り込みとなり、秋から冬にむけての環境保護に備えます。

今号「シリーズ植物」で紹介されているガガイモを一部分残していますので秋には
ガガイモの花帆の舞う素晴らしい様子を見ていただくことができると思います。
くさかり1

くさかり2

くさかり3


写真展開催 8/18~8/24ふるさとの湯 8/29~9/5市役所ロビー

「第10回高麗川ふるさとの会写真展」をふるさとの湯(8/18~8/24)と市役所ロビー(8/29~9/5)にて行います。
出展作品は、風景・イベント・野鳥・花・昆虫等々47点の力作ぞろいです。
この写真展を通して坂戸市の誇れる「ふるさとの清流 高麗川」を守っている
「高麗川ふるさとの会」「浅羽ビオトープ」に関心を持っていただき環境保護に
協力していただける方が増えることを期待しています。
写真展38


鶴舞自治会との共働作業

 坂戸市内には沈下橋が複数橋ありますが、その中の一つがビオトープの上流にある若宮橋です。
その若宮橋から鶴舞樹林までの草刈りとごみ拾いを年3回「高麗川ふるさとの会」と
「鶴舞自治会」との共働作業として行っています。

この場所はヤブランが多く自生しており、レンジャクの飛来地となっています。
また、ムラサキケマンも多く自生しており、ウスバシロチョウも見られる場所です。

自治会からは環境部の方々が参加され、約1時間かけて作業を行います。
自治会との共働作業を続けることでごみの放置がなくなってくれることを願って
清掃活動を続けていきたいと思います。
ビオトープでは活動日にごみ拾いを徹底してきた結果、ごみがほとんどなくなって
きていることからも継続は力なりですね。
鶴舞38


シリーズ植物  連載第29回

◆「ガガイモ」◆ (キョウチクトウ科)

都市部では希少種になったが,夏の間中,河畔や道端フェンスを、
小さな淡紅色の花で飾り続けるガガイモは、日本全国、平地で最も普通でありながら、
ほぼ「無名」の雑草的ツル草である。
しかし、晩秋の観察会では大スター。ビオトープのレディ「ガガ」となる。
裂開する果皮から、長い毛を持つ200余りの種子が、雲の如くモコモコ沸き立ち、
天空に舞う。歓声が沸き、人も舞い上がる。
このガガイモの、普通でない花のしくみに触れてみよう。

1  ガガイモ・マジック   巧妙な花のしかけ
ガガイモ1
*5裂した合弁花冠
*中心の白いドーム状肉柱体
 ➡おしべとめしべの合体
*突出するポールは
柱頭ではない。

ガガイモ2
ガガイモ4

ガガイモ3
2つの子房は独立しているが、上部では合着する。
多くは1個だけ実になる。

★花に大小があり、大きい花は両性花だが、小さい方は花粉親(♂)の働きだけする。
①甘い香りと蜜に誘われて、やって来た昆虫は、口吻を蜜のある花の基部に差し込む。
②たてに伸びる溝の内側には、上向き刺毛がびっしり➡口吻は上に滑らせ抜くしかない。
③この時花粉塊がぶらさがるクリップが、昆虫のヒゲや毛を挟み花粉がセットで持出される。
  次の吸蜜時、昆虫から外れた花粉塊は溝の奥にある入口から柱頭への通路-部屋に入り、
花粉は発芽する。(右側写真の赤い➡は花粉の進入ルート。矢の先が柱頭)

2  神様は「ガガイモ」の舟に乗って
『古事記』によると大国主命の国造りの際,
大海原を「天の羅摩(ラマ)舟」に乗って
『少彦名神』(スクナビコナノカミ)が助っ人にやって来た。
「羅摩」とはガガイモの漢方薬名、大和言葉に翻訳すると「加々美」。
「カカ(ガ)ミ舟」➡「ガガイモ舟」となったらしい。「イモ」の由来は?だが、
果の形からかもしれない。

ガガイモ5
ガガイモ5" ラマの舟に乗った「神田明神」の彫像


高麗川の野鳥たち  アオサギ(蒼鷺) 連載第34回

酷暑の夏!連日の猛暑で浅羽ビオトープに鳥影は少ない。
鉄塔に止まるカラスも口を開けたまま。立秋を過ぎたとは言え暑い8月12日、
ネムの木広場から高麗川の流れに目をやる。
右岸から大きな翼の鷺がフワフワと飛び左岸方向へ、左岸の草むらに居た鷺も飛び立ち、
水面上空で交差する。優雅な舞いを観せたのは、2羽のアオサギだ。

 アオサギはアフリカ大陸、ユーラシア大陸、イギリス、インドネシア西部、
日本、フィリピン北部、マダガスカルに分布している。日本では留鳥です。
 
 日本のサギ類の中では最も大きく、川、池沼、水田、干潟、湿地等に生息する。
雌雄同色、頭は白く額の両側から目の上を通り、後頭でつながる黒色帯があり
、後頭の羽毛は成鳥では冠羽になる。冠羽は若鳥にはない。上面は青灰色で、
背の飾り羽は淡灰色。雨覆いの大部分は青灰色、初列雨覆いと風切は黒く、
飛翔中コントラストが目立つ。頸は長く灰色で、前側中央には数本の黒い従斑があり、
腹部は白く脇には太い黒線がある。嘴は黄色。足は黄褐色。
 集団でコロニーを作り、高木の枝上に皿形の巣を作る。産卵期は4~5月、
卵数は3~5個、抱卵日数は25~28日位、巣立ちまでの日数は50~55日位。
 非繁殖期は、日中は休息していることが多く、夕方から朝まで採食する。
繁殖中は雛に餌を与えるため、日中も盛んに採餌する。水の中をゆっくり歩いたり、
立ち止まって待ち伏せしたりしながら魚を捕える。カエルや昆虫類なども餌にする。
飛び立つときや飛翔中も「ゴアー」という声で鳴く。
 アオサギは、大きさと美しい飛翔の姿を見て「つるだ~ 鶴」と間違える人もいる。
その一方、養魚場の魚を捕られる(盗られる?)被害で、業者に嫌われたり、
コロニーなどでの糞に憤慨、嫌われる鳥でもある。
アオサギ - コピー
 
◆ 青くないのに、なんでアオサギ?  
アオサギの英名は Grey Heron 、灰色のサギです。
灰色のサギと呼んでいる国は圧倒的に多く、青いサギと呼んでいるのは、
日本、中国、オランダなど少数です。昔の日本では、
白でも黒でもない中間的な淡い色を青と称していたため、灰色っぽいサギは、
日本では奈良時代から「アオサギ」と呼ばれていたそうです。
参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他       文 増尾 隆
                          絵 坂口 稔


富士山5合目へ探鳥バスハイク   5/27(水)

前週まではまだ残雪があったとの情報もあり、到着地の気温を気にしながら、38名で坂戸を出発。
富士スバルラインを一路奥庭Pへ。
そこからシラビソやコメツガの自然林のあいだの急な石畳を下っていくと目の前に茶屋が。
軒先で大きなレンズを構える人の先に目をやると5m程先に小さな水場。
ここでは鳥のさえずりや飛影を気にしながら、水場付近に鳥が姿を現すのを「待つ」
4時間ほどの間に12種の鳥が、姿を見せては去っていった。
フィ、フィ、フィ、・・・
待っていると木の上にウソがひょいと止まったり、岩の上で首を傾けていたり・・・
ガァー ガァー という声がきこえたと思ったらいつの間にかホシガラスがやってきて
キョロキョロとあちこちを見て偵察。黒に白い星がきれい。
脇のオレンジ色が引き立つ瑠璃色が美しいルリビタキ
色鮮やかなオスと茶色の渋いメスが一緒に水しぶきを上げたり・・・
初めて出会ったキクイタダキ。日本で一番小さい鳥らしいが、
頭の黄色が目立ち、目がクリッとしてかわいらしい。
奥庭荘周りには遊歩道もあり、鳥の声を聴きながら木々の間を進んでいくと
雪をかぶった山々や富士の雄姿がダイナミックに視界に入ってくる。
本当に美しい新緑の時期、天候にも恵まれ標高2400mの自然を満喫しつつ
奥庭荘の水場管理や計らいでかわいい鳥たちと出会うことができ、
参加できたことに喜びを感じたバスハイクでした。

高麗川ふるさとの会 会報 通巻第38号
2015年9月1日発行
発行責任者 三浦 輝夫
編集責任者 芦田 みちよ

事務局
350-0292 坂戸市千代田1-1-1 
坂戸市役所 道路河川課内
電 話   049-283-1331 内線523
FAX   049-283-1685


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通常総会のご案内   6/14(日)10:00~

来る6月14日(午前10時より)大家公民館多目的ホールにおいて
「第13回高麗川ふるさとの会通常総会」を、開催します。

「高麗川ふるさとの会」が平成15年6月8日にスタートし、
13年目を迎えた現在の会員数は114名で、昨年度実施事業は107事業を数え、
事業参加者延べ人数は1532名となりました。
水質・水棲分科会の水質調査はCODを記録していますが、
上流の水路整備が行われ、ここ数年は吉根樋管からの
通年通水が行えるようになったこともあり、高麗川本流との
水質の差がほとんどなくなるほどに改善されてきています。
国土交通省荒川上流河川事務所、坂戸市の協力によっての
堆積泥の浚渫も行っていただいていることも水質改善には効果大と考えています。
整備されたビオトープを訪れる人々は市民のみではなく、
遠く県内外からの来訪者も多く身近な自然を楽しんでいただけているように感じています。
これも会の活動によって貴重な自然が守られているからだと自負しています。
10年を超えてもなお活発に活動が継続している団体は貴重な存在なのではないでしょうか?
今後も益々発展していくよう、多くのご意見をいただくチャンスの総会に
会員の皆様方にはお忙しいとは存じますが、ぜひ出席いただきますようご案内申し上げます。
総会にやむを得ず欠席される方は送付資料に同封の委任状の提出をお願いいたします。
毎年総会時に行っていますビデオ上映は坂戸ビデオクラブの
協力をいただきビデオを2本上映します。

桑掘り取り作業

整備前のビオトープは一面桑畑であったことの名残の桑が今もあちらこちらに生えています。
刈り払い機による草刈り作業時の危険防止もかねて、2月~5月までの活動日に
法面部分の桑や葛の掘り取りを行いました。桑は生命力が旺盛で根が残っているとそこからまた生えてきます。
ツルハシやシャベルでしっかり掘り取ります。
約10回の活動日でビオオトープの3/4の桑の掘り取りを完了しました。

kuwa.jpg


この頃ビオトープでの困りもの!

浅羽ビオトープは造成されてから10年余りの年月を経ており、
会員によって環境の維持管理が行われてきたが、自然相手のことであり、
油断していると外来種はもとより在来種でも特定のものが増えて
他の生物の生育を阻害していることがあります。

その1 「招かざる鯉」
ビオトープを訪れる皆さんの中には水中にいるはずの生き物を、
ほとんど見掛けないことに気が付かれた人がいると思います。
例えば、ザリガニ、オタマジャクなど沢山の生き物が棲息していても
おかしくはないと思いませんか。
造成後、数年の間は、それらの生き物を見掛けたことは有りました。
しかし、なぜ昨今は見掛けなくなってしまったのでしょうか。
生物が棲息し難くなるには様々な要因が有るとは思いますが、
その一つとして鯉の存在が挙げられると思います。

鯉はビオトープを産卵に好適な場所として、また大雨など増水時の避難場所として、
高麗川の本流から侵入してきます。産卵後は本流に帰る様子も見掛けますが、
その場に住み着いているものもいます。
その数は先年の異常な渇水時に体長30~40㎝の大きさのもの約100匹以上が
保護されたことが本ニュースの紙面に紹介されていました。
 鯉の泳いている姿を見るのは心癒やされるものが有ります。
また、産卵時には、ハタキと言う現象が見られ生態観察には貴重な事かも知れません。
 しかし、皆さんご存知と思いますが、鯉は水中のあらゆる生物を補食します。
特に川床の泥の中に棲息しているユスリカの幼虫、イトミミズ、ヤゴなどを好みます。
これらの底生動物は、水中の有機物を体内に取り込み固定化するため、
水質浄化に役立つ働きをしていると言われています。
鯉がこれらを食べて糞を出すと水質浄化を妨げるだけでなく、
更に汚濁させる原因となっています。
前述の通り、鯉は大量の生物を補食するため、ビオトープのような、
あまり広くない環境では鯉以外の生物は棲めなくなってしまいます。

このような水中生物を食い尽くし、水質を悪化させる鯉は
「招かざる客ならぬコイ」なのです。

ちなみに、ふるさとの会では、侵入防止や、本流への住み替えを促すなど
いろいろな対策を試みています。
koi.jpg
写真は「鯉追い出し作戦」の様子ですが見事に失敗に終わりました
 
その2 「藪からしの葛とアレチウリ」
ブドウ科の植物でビンボウカズラというのがあり、通称「藪からし」と呼ばれています。
この名前は、つる性で藪などを覆い尽くして他の草木を
枯らしてしまうことから由来しています。

これと似通った振る舞いをする植物として、
マメ科の葛とウリ科のアレチウリ(荒れ地瓜)が有ります。
葛は多年生、アレチウリは特定外来種の一年生草木だが、
根が残っていると翌年も発芽するようです。
いずれも 繁殖力は旺盛で、地面をはい、葛は木にもよじ登り、藪を覆い、
大きな葉を広げて、立木までも枯らせてしまいます(写真1)
20150306114524くず

 
葛もアレチウリも野原、荒廃地や河川敷などに生え、
ビオトープ地内でも、両者共にその面積を広げつつあります。(写真2)
20150311103142アレチウリ


ビオトープでは顕著な被害になっているとは言えませんが、
ネット情報によれば各地で被害が拡大しており、放置すると、
他の植物は根こそぎ駆逐されると考えられます。
 
植物の種類が減少した場合、その場所に住む生き物の種類も減少し、
やがては訪れる野鳥たちの減少にも繋がって行くでしょう。

上記、いずれの場合もビオトープに求められる動植物の多様性を脅かしており、
歓迎されない困りものなのです。

 さあ! 会員の皆さん、歓迎されない困り者達を、居座らせないようにし、
そしていろいろな生き物が住み易い環境を維持して行こうではありませんか。(老体を労りながら)
                           S・O 記
参考書
「これでいいのかビオトープ?」上赤博文、地人書館、
「ビオトープの復元と創造」、杉山恵一、自然環境復元研究会、
「植物の辞典」、小倉 謙、東京堂出版、「野草大百科」、山田卓三 監修、北隆館、

シリーズ植物     連載第28回

◆みんな知ってる「タンポポ」のー知らないかもしれない話◆

*春の野辺の陽だまり―「タンポポ」は、昔、「鼓草」と呼ばれた。
「ターン・ポン」―音の連想から生まれた「鼓」の小児語「タンポポ」が
 草の名前になったとか。(他説もあり)
*ユーラシア大陸の草原生まれ、中国・朝鮮経由で到来した源種は、
 長い時を経て、地方毎に独自の進化―「東海・関西・エゾ・関東・・・」
 と20種以上の在来種が野生する。あなたが故郷で親しんだのは
 “何タンポポ?」だったのでしょう。 世界には約400種の野生種。
*薬用の苦い草という意味の学名を持つ西洋タンポポは重要な薬草。「蒲公英」は漢方薬名。
 フランス語は「ピサンリ」“ベッドのおしっこ”の意味・・・健胃・利尿・催乳等の効能有り。
tanpopo.jpgタンポポ(関東)の蕾
mizukuruma.jpg水中の茎
・・・どっちが鼓?・・・


1 タンポポはたくさんの花の集団・・・黄色のヒラヒラは花びらでなく、花

*キク科の多年草。在来種は夏に地上部は休み、秋にロゼット状に根生葉を出し越冬する。
*春に根生葉腋から花茎を一本ずつ立ち上げ、先端にたくさんの花が集団で咲く。
  花をサポートする葉(苞葉)の集まりを総苞と言う。
  このような花の咲き方を頭状花序といい,キク科の全種に共通する性質である。                    
*タンポポの仲間に特有の性質は
    ➊頭状花序は舌状花タイプだけで構成される。
    ➋乳管があり、切ると白い乳液が出る。
*果実の先端はくちばし状に長~く伸び、冠毛のパラシュートで新天地に旅立つ。
 “種子”と言われている部分は厳密には果実である。
果肉の発達しない極薄の皮にタネは合着して包まれているので「痩果(そうか)」と言う。
kantou.jpgカントウタンポポ

gouben.jpg一つの花(舌状の合弁花)
sentan.jpg花冠先端(赤丸)の5つのギザギザは元5花弁の証

kanu.jpg果実のパラシュート


2 「タンポポ戦争」・・・・・ビオトープは「カントウタンポポの勝ち! ???

*コンクリートの市街地は,明治以降、外来の「セイヨウタンポポ」にほぼ制圧された。
*一年中花を咲かせ、種子は即発芽する。花の数は200以上で在来種のほぼ2倍。最大の強みは
受粉なしでタネを作る事。自己増殖しているだけでなく,在来種との間で交雑が浸透している。
 見た目は日本のタンポポでも,花粉や遺伝子を調べると雑種が多いそうだ。
*日本の気候に適応した在来種には強みもあり、局地的には健闘している様だが、
ビオトープのレベルを判じるには、生態の綿密な観察と科学的精査が必要だろう。
*最後に、「関東タンポポ」も「エゾ+東海」の雑種を起源に持つ独立種である事を付記したい。

高麗川の野鳥たち  ツバメ(燕) 連載第33回

厳しい寒さが続いた冬も、弥生3月の声を聞くと木々が芽吹き、水ぬるむ高麗川の水面に、
低くなり高くなり飛ぶツバメが姿を見せる。
日本には夏鳥として渡来し、全国で繁殖するが北海道では道南に限られる。
市街地や集落に生息し、毎年春に飛来すると、前年と同じ所に営巣する。
雌雄同色で、額と喉は赤茶色。頭頂からの上面は光沢のある紺色で、風切と尾羽は黒い。
尾羽には白斑がある。胸上部には黒青色の帯があり、下尾筒までは白い。
繁殖期はつがいで、非繁殖期は群れで生活する。
巣は建造物に、泥に枯草などを混ぜて、垂直な壁に椀形に作るが、棚状の物にも作る。 
産卵期は4~7月、卵数は3~7個、抱卵日数は13~18日位、巣立ちまでの日数は20~24日位です。
餌は空中を飛んでいる昆虫類を、巧みな飛翔で捕える。
筆者は、巣の雛にトンボや蝶を給餌しているのを観たことがある。
また、水面上を飛行しながら水を飲む。 
 繁殖期に雄は「チュビチュビチュビチュルルルル」と、さえずり声で鳴く。
これを聞きなしでは「土食って虫喰って口渋い」などと云う。
幼鳥が巣立った後、2度目の産卵、育雛するものもあり、2番子と言われる。
繁殖期が終わった成鳥と幼鳥はアシ原を大群でねぐらとする。
8月下旬~9月上旬、南の越冬地へと旅立つ。
 日本で繁殖するツバメ科は5種、その内のイワツバメが、浅羽ビオトープ近くの、
関越道の桁に、毎年営巣する。
巣は構造物天井に深い椀形に作り、入口は狭い。
近くに接して数組が巣を作る。尾羽はツバメより短く、上
尾筒は白く、飛び回っているときに目立つ。
識別のポイントです。

坂戸市内では他にコシアカツバメがたまに観察されます。

ツバメは古くは「ツバクラメ」「ツバクロ」と呼ばれ、人家等に営巣することから親しまれてきました。
ツバメの尾の形に因んで名づけた「燕尾服」佐々木小次郎の剣法「燕返し」「若い燕」などの
俗語も広く知られるところだ。

参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 他   
                文 増尾 隆  
                絵 坂口 稔
tubame.jpgツバメ スズメ目ツバメ科L(全長) 17cm

iwa.jpgイワツバメ スズメ目ツバメ科L全長)15cm

※昨シーズン、近くの調整池よし原をねぐらにしている数千羽の
、ねぐら入り行動を動画撮影し投稿。採用され、アップされています。
NHK投稿DO画「ツバメのねぐら入り」←[検索] して見てください。

初観察記録  ツルシギ(鶴鷸)

第139回野鳥調査(1月14日)で高麗川本流の水辺にツルシギ二羽を観察しました。
浅羽ビオトープでの定期調査時の累積観察種数は101種となりました。
ツルシギはL=32.5cm 嘴は細長く、足も長い。旅鳥として、
水田、蓮田、湖沼畔等に渡来する。夏羽では黒いからだと赤い脚の鮮やかさが際立つが、
冬羽では灰色が多く白い羽縁がある。
タカアシシギに似るが白い眉斑は目の後ろまで明瞭なこと、
そして嘴がより長く、また下嘴だけが赤いことで違いがわかる。     
M・S 記

turusigi.jpg


TBSテレビ「風のことば


TBSテレビの日曜日夜9:54~放送されているミニ番組、風の言葉(2015.3.8)
「人びとに寄り添う清流」埼玉県坂戸市/高麗川・浅羽ビオトープ~が放映されました。
しっとりとした語り口のナレーションでふるさとの清流を守る活動の紹介です。
TBSテレビ「風のことば」浅羽ビオトープで検索していただければYou Tubeでご覧いただけます。
また、高麗川ふるさとの会のHPでもアップしています。

高麗川ふるさとの会 会報 通巻第37号
2015年6月1日発行
発行責任者 三浦 輝夫
編集責任者 芦田 みちよ

事務局
350-0292 坂戸市千代田1-1-1 
坂戸市役所 道路河川課内
電 話   049-283-1331 内線523
FAX   049-283-1685
news omote
あけましておめでとうございますhituji.jpg

炭素繊維で水質浄化

高麗川は飯能市の狩場坂峠を水源に日高市・毛呂山町・坂戸市へと流れ越辺川に合流している関東有数の清流です。
浅羽ビオトープは浅羽堤外地にあり従来は農業排水路から流入した水が溜まり、湿地的環境となっていましたが「高麗川ふるさとの川整備事業」に選定・整備され平成15年に誕生しました。
しかし、農繁期を過ぎると水が枯渇することがあり、水質対策上も流量の確保が課題でした。

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今まで水質浄化対策としては
*空芯菜の設置
*礫による瀬づくり
*ヘドロの浚渫工事
*ゴミの流入防止柵の設置
*木炭入り網袋の設置
*農業用水路のU字溝設置工事
などを行ってきました。

今回は炭素繊維による浄化をおこない、なお一層の水質改善を目指して、坂戸市の事業として設置を行いました。

◆炭素繊維浄化法について
炭素繊維の微細なフィラメントの持つ大きな表面積による汚濁物質捕捉能力と、合わせて付着する有用微生物群の形成する生物膜が汚濁物質を分解することで浄化されます。
炭素繊維を活用した水の浄化は、排水処理方法の一つで生物膜処理法は炭素繊維を接触材として行うもので、環境に負荷をかけることがない経済的かつ効果的な方法です。
炭素繊維の高い生物親和性により活発な生物膜を形成し、その微生物の働きで汚濁物質を捕集・分解します。
また炭素繊維は魚類を呼び寄せ、産卵や稚魚の養育環境である藻場としても機能を発揮します。

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非常に細い炭素化してつくられた繊維を束にして水路に浮かべます。
指先部分の一束が12,000本の繊維で出来ています


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炭素繊維を水中に入れると、繊維
一本一本がふわ~とひろがります


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この繊維に微生物が付着し、
微生物が水中の汚濁物質を分解して
水質浄化の効果を発揮します


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約5mの炭素繊維を9本並べてこれで1組です。
(オレンジ色の部分はフロート)
同じ大きさのものを2か所に設置しました。

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効果が表れるには時間が係ると思われますが、すでに設置した少し下流に砂地状の部分が見られるようになってきています。

ビオトープ全体の水質を改善させるにはもっと多くの炭素繊維を入れる方法もあるかと思いますが、自然(水生植物)の力と併せての水質改善が進むことを願っています。


泥んこ遊びの季節到来

夏の間の草刈りも終了し、これからは泥んこ遊びの季節になります。
夏の間、水質浄化に活躍してくれた水生植物の除去作業の始まりです。
農閑期になると高麗川本流からの農業用水の取り込み量が激減するためビオトープに流入する水量が少なくなり水路を覆っている水生植物を取り除くことで水鳥たちの遊泳場や小魚たちの水路を確保します。
ニュース36-3p-1ワンド中央before 2014/10/26
ニュース36-3p-2after 2014/10/26
ニュース36-3p-3見晴台 before 2014/11/4
ニュース36-3p-4after 2014/11/4

2回(10/26・11/4)の作業で中央ワンド部分の水路の確保完了となりました。
広くなった水路にはさっそくカモたちが気持ちよさそうに泳いでいました。

河川美化・緑化助成事業で植樹

ビオトープが整備され散策路脇にハンノキ・クヌギなどが植えられていましたが、環境に対応できなかった樹や虫の被害にあった樹等が枯れてしまったところがありました。
「高麗川ふるさとの会」では荒川上流河川事務所に補植の申請を行ってきておりました。
申請が受理され、また「河川美化・緑化助成、ゴルフ基金」からの助成もいただけることになり、今回13本の補植が完了しました。
補植する樹種については、自生種であることなどを希望しましたが、苗木が栽培されておらず手に入らなかったものもあり、クヌギ2本・ウワミズザクラ2本・ヤマザクラ7本・ハンノキ2本となりました。
健やかに育ってくれることを期待して!
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シリーズ植物   連載第27回
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*正月―松の内の最後の行事が7日の「七草粥」である。
 店頭に「七草粥」のセットが並び、おせち料理で疲れた胃を労り、一年の無病息災を祈りましょうと宣伝される。
 私達は,伝統的な行事食を「温室栽培」で賄っているのだが、昔の人は、本当に「七草」を野で調達出来たのだろうか?
*旧暦の正月を2月と換算しても、“七草”採集は暖地でも難しかっただろうと思うからである。 “「伝統」は昔になくて今にあり!スーパーに”かも知れない。
*今や“雑草”として顧みられる事もないが,高麗川周辺でたくましく生きている「春の七草」メンバー達に,この期に少し光をあて「七草粥」の四方山話の一端を紹介しておきたい。

「芹(セリ)・薺(ナズナ)・御形(ゴギョウ)・繁縷(ハコベラ)・仏の座(ホトケノザ)・
    菘(スズナ)・清白(スズシロ) これぞ七草“ ◇  
     *1362年頃(室町時代初期)に著された『河海抄』。現代の7種が記載された最初の書
           とされているが、本書は源氏物語の注解書であり、上の歌自体は作者不詳である。
ニュース36-4p-2➁ナズナ(アブラナ科)
ニュース36-4p-3➂ゴギョウ(キク科
ニュース36-4p-4)➃ハコベ(ナデシコ科)
ニュース36-4p-5➄コオニタビラコ(キク科)↔現在の「ホトケノザ」(シソ科)「七草」の“仏の座“   
ニュース36-4p-6葉の様子が“蓮華座
《他の3種》
➀セリ(セリ科)・・・湿地減少で激減
➅スズナ(アブラナ科)・・・カブ
➆スズシロ(〃)   ・・・・ダイコン
  *共に西南アジア原産。絹の道・
   中国経由で6世紀半頃日本へ。
*七草は「ロゼット植物」として冬を越す
  食べ頃はロゼット初期の頃。


🎍「七草粥」の由来🎍
*大和朝廷成立時、手本とした中国の暦では,正月行事は元旦の鶏の占いに始まり、人を占う7日の「人日の節句」で終わります。この日の邪気を払う為の行事食が、“7種の菜以て羹(あつもの、とろみのある汁)を為る”でした。
*平安時代の『枕草子』に“7日の日の若菜を、6日もてきさはぎ・・・”とあり、この風習の伝来が伺えます。しかし、芽生え始めた野草の生命力にあやかり,冬のビタミン不足を補うべく、寒中より野に出て若菜摘みに励む習慣が古代よりあったとはいえ、「暦」は筆写でしたから「七菜の儀」は朝廷と貴族の一部のものでした。
*一方、当時,宮中では、1月15日に米・粟・小豆等の7種の穀物を粥にして「5穀豊穣」を祈る独自の儀式がありました。
*やがて、「暦」も印刷され行き渡るようになり、これに「若菜摘み」の習慣がかぶり、「7穀粥」の影響で、元来の「七種(クサ)汁」が,「七草粥」へ変身をとげた模様です。鎌倉時代以降と言われています。(これが上記文献の成立背景)
*江戸時代には、五節句の一つとして、「七草の節句」が認定されたため、いよいよ「全国区」となりますが、民間ではその素材は江戸はナズナにコマツナ、京阪神はナズナにカブの2種だったとか。
野辺に7草の調達はやはり無理だったようです。
  このように「七草粥」は歴史、特に暦の事情と深く関わった「植物誌」と言えそうです



高麗川の野鳥たち ツグミ(鶫) 連載第32回

昨夏は連日の猛暑で、浅羽ビオトープの鳥影も少なく、それは9月に入っても続いた。気温は高低を繰り返しながらも、日本の秋の風物詩となった、セイタカアワダチソウの花が黄色を濃くし、ノイバラの実が赤く、エノキの実が熟して、10月シメが姿を見せる。いよいよ冬鳥の季節到来だ。当会「定期野鳥調査観察会」の11月12日(水)、観察路わきの木の枝に止まるツグミを観る。今期初認(当地)です。

 ツグミは秋になると、繁殖地のシベリアから大群で、全国に冬鳥として渡来する。日本に着くと群れを分散して、山地の林や農耕地、川原、芝生、干潟など、いろんな環境で生活する。
 頭頂から背、肩羽、耳羽は黒く、雨覆は赤褐色。風切と尾羽は黒褐色。眉斑と頬、喉は白い。胸から腹は白く、胸から脇にかけて黒斑がある。嘴は黒く基部は黄色い。足は赤黒い。翼上面の赤褐色や胸の黒斑は、個体によって変異がある。雌雄同色だが、雄は雌より全体の褐色と黒色が比較的に濃い。
 群れで生活するものと1羽で生活するのがいるが、浅羽ビオトープでは1本の木に数羽が止まっていたりする。地上を数歩はね歩いては立ち止まり、胸を反らせる動作を繰り返しながら、土中からミミズや昆虫類の幼虫などを採食する。畑の堆肥を積んである所では、群れでの採食行動を見かけることがある。文献によると、カラスザンショウ、ハゼノキ、イイギリなどの木の実を好んで食べるそうです。鳴声は「カッ カッ」と特徴のある声で「あっ ツグミ」と直ぐ分かる。

 別亜種に、ハチジョウツグミがいる。胸の黒斑がなく、赤褐色の斑点、全体的に黒味が少なく「レンガ色」とも言われる羽が目立つ。ただし、個体差がある。ツグミと同じ大きさで、冬鳥として全国に渡来するが、数は少ない。浅羽ビオトープと周辺に、何回か飛来したことがある。筆者の記録ノートを見ると、
2011年3月6日(日)「ヒレンジャクとハチジョウツグミが観られた」とある。そして5日後の3月11日(金)あの大災害をもたらした「東日本大震災」があった。忘れられない思い出の鳥だ。
※シベリアからサハリン方面で繁殖するツグミ類のうち、ツグミは極地方で繁殖し、ハチジョウツグミはそれより南で繁殖する。
 
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ツグミ スズメ目ツグミ科 L(全長) 24cm

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ハチジョウツグミ

先輩のS氏が言った
「いいね~ツグミの姿。つつ~と歩いて立ち止まり、
   すくっと胸を立てて… 実にいいよ あの姿勢!」
5月上旬、北に向かって旅立つ。
  
            参考資料:山と渓谷社・日本の野鳥 
                        文 増尾 隆
                        絵 坂口 稔

初観察記録 ミサゴ(鶚)


第136回野鳥調査(10月8日)おいて飛翔するミサゴを観察しました。
野鳥調査を初めて累積観察種数は100種類に達しました。
ミサゴはL(全長)♂54cm ♀64cm 
W(翼開長)155cm~175cmでトビより少し小さいが翼が細長くWはトビより長いほどです。
海岸・河口・大きな湖沼等に棲み魚を食べます。したがって浅羽ビオトープの上空での観察は非常にまれで貴重な出会いでした。
英名はOsprey(オスプレイ)です。
停空飛翔をしてから水中に急降下して魚を取る姿から、米軍では垂直離着陸輸送機にオスプレイと名付けたものと思われます。     M・S記
ニュース36-6p-1ミサゴ

新年懇親会のご案内

会  場・・・・龍 門(北坂戸西口)
開催日時・・・・1月15日(木)18:00~
会 費・・・・・¥5000
申込〆切・・・・1月9日(金)
申し込み先
三浦会長・・・**********
芦 田・・・・**********
恒例となっています新年懇親会を開催します。
お正月気分もそろそろ終わりの頃の開催となります。会場は昨年に引き続き北坂戸西口東武ストアー隣の龍門です。
大勢の皆様のご参加をお待ちしています。

高麗川ふるさとの会 会報 通巻第36号
2015年1月1日発行
発行責任者 三浦 輝夫
編集責任者 芦田 みちよ
事務局
350-0292 坂戸市千代田1-1-1 
坂戸市役所 道路河川課内
電 話   049-283-1331 内線523
FAX   049-283-1685